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その言葉遣い大丈夫? 新人だって会社の顔 目上に「ご苦労さま」厳禁

2014/4/3 日本経済新聞 夕刊

新社会人として働き始めると、最初に直面するのが敬語の壁。社外からかかった電話に「部長はお出かけになっています」などと答え、指導を受けたことがある人は多いだろう。取引先など外部の人との会話でも失礼があってはならない。スマートに大人の言葉を使いこなすため、間違えがちなポイントを知っておこう。
ANAビジネスソリューションは適切な敬語や言葉遣いを教える講座を開催

「誰かと話すとき、何かと『超』を使っていませんか。社会人としてはいかがなものでしょう」。現役客室乗務員の言葉に、就職活動中の大学生たちが神妙な顔で聞き入る。全日空グループのANAビジネスソリューション(東京・港)が開く、学生向け講座の一場面だ。

次に学生たちはボードに普段使う言葉を書き出し始めた。3分間に出てきたのは「鬼」「ヤバイ」「ウケる」「マジ」「~的には」など約20種の学生言葉。続いて「鬼」は「本当に」などと通常の言葉に直していく。「ヤバイは変えられないよ」と声があがった。

ビジネス社会では学生仲間だけで通じる言葉は通用しない。「きれいな言葉遣いはその人の教養や品、会社の品格も表す」と話すのは講師を務める同社の上田紀子さん。正しい言葉遣いを使いこなすことは大切だ。

■部署名を名乗る

新社会人が最初に直面しそうな言葉の壁は電話の応対。「相手がわかる携帯電話に慣れて、知らない人との応対がわからない人は多い」。企業研修を手掛ける日本能率協会の海老原紀枝マネジャーはそう指摘する。

職場での電話応対の基本は、まず部署名を名のること。ポイントは声の高さだ。職場の電話は会社の顔として受けている。「好印象を与えるため、音階のドレミファソのソぐらいをイメージして、高い声で話すのが良い」と助言するのは、ホテルオークラで社員の研修を担当する吉村芙紗子さん。同ホテルでは地声で話さないよう徹底しているという。

誰かに取り次ぐことになったら、言葉遣いが重要になる。先輩や上司に取り次ぐ際も、「●●さん」や「●●部長」などの敬称はつけないのが適切。「では●●におつなぎします」と姓だけで伝えることを覚えよう。

相手を待たせる際、ベテランでも「少々お待ちください」と言う人が多い。実は「ください」には相手に命じる意味合いがある。「『お待ちいただけますか』とするのが丁寧」(吉村さん)だ。

注意したいのは言葉の省略。相手の社名や名前を確認する際、「お名前は」「ご用件は」などと言葉を省かない。「お名前、お聞きしてもよろしいですか」「ご用件をお聞かせいただけますか」という具合に最後まで言い切ろう。

聞き返す時は「申し訳ございませんが」「恐れ入りますが」などのクッションとなる言葉を入れるようにしよう。「相手によい印象を与えられる」(海老原さん)。

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