2014/3/26

イチからわかる

からすけ へー。新幹線以外にも使ったらいいのに。

イチ子 もう使っているわ。鉄道車両はもちろん、東京スカイツリーや瀬戸大橋(せとおおはし)、明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)もそうね。海外でも採用されているそうよ。

からすけ 北陸新幹線にはほかにも世界一があるの?

イチ子 新幹線の先頭車両を見てみて。

からすけ きりっとしていて格好いいよね。

イチ子 実はこの先頭車両はね、手づくりなのよ。職人さんがアルミの板をハンマーでたたいて造ったの。

からすけ 手づくり? 機械を使ってないの?

イチ子 機械化するには型をつくる必要があるけど、その型を作るのが大変らしいわ。それに新幹線の先頭車両って前と後ろにしかないでしょ。デザインも変わるし、手作業の方が合理的なのよ。

からすけ どうやって手で造るんだろう。

イチ子 新幹線と同じ大きさの骨組みを作って、そこに合わせて板を曲げていくの。熟練の職人さんがハンマーを使って何度も何度もたたいてカーブを造っていくってわけ。打ち出し板金って言うらしいわ。単純に見えるけど、一人前になるのに10年くらいかかるそうよ。この方法で車両をつくっているのは世界でも山口県下松市の山下工業所って会社だけなんだって。

からすけ 新幹線って先端技術の塊(かたまり)なんだね。

イチ子 先端技術でもあるけど、地道に積み重ねた職人技の集大成って感じね。打ち出し板金は、1964年の新幹線開業の時からの技術なの。でも職人技だから、技術の継承(けいしょう)が課題なのよ。

巨大水槽・最小の針も

からすけ 東京スカイツリーも世界一なんだよね。

イチ子 自立式の電波塔(でんぱとう)で世界一ね。水族館にも世界一があるの、知ってる?

からすけ 水槽(すいそう)かなあ。

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戦国時代の職人、鉄砲を国産化