手首と耳たぶは避けて 香水のマナー

3月に入り、暖かい日差しとともに気温が上昇する日が増えてきた。これから薄着になるにつれ汗のにおいが気になったり、香水で春らしい香りを楽しんだりしたいという人もいるだろう。ただ自分にとって心地いい香りでも不愉快に感じる人もいる。におい、香りのマナーと楽しみ方をまとめた。

「汗のにおいが気になりやすいのは実は春先」。体臭、多汗治療を手がける五味クリニック院長の五味常明さんはこう話す。体温調節のためにかく汗は通常、成分の99%が水分でほとんどにおわない。汗腺にはナトリウムやマグネシウム、タンパク質などをろ過し、水分を汗として放出する機能があるからだ。

しかし冬はあまり汗をかかないため汗腺の機能が低下。春先に久しぶりに汗を多くかくとうまくろ過できず、皮膚や衣類に付いた細菌に分解されてにおいの原因になりやすい。新年度は入学や入社、異動など新しい環境で緊張する場面も少なくない。緊張したときに出る精神性発汗もにおいの原因になりやすい成分を多く含むという。

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「自分が気にするほど周りの人はにおいを不快に感じていないことも多い」と五味さんは指摘する。それでも気になる場合はどうすればいいのだろうか。

まず皮膚や衣類を清潔にすること。汗はこまめにふき取って、なるべく乾燥させた状態を保つ。わきの下など気になる部分は制汗剤を使うと効果的だという。消臭機能付きの肌着を着るのも一案だ。

一方、最近は男女を問わず香りを楽しみたいという人も増えている。百貨店では紳士用香水の売り場も目立つようになった。

日本フレグランス協会パブリック・リレーションズの山田麻穂さんは「かつての香水は強い香りが主流だったが、最近は日本人好みのライトな香りも増えた」と話す。春先は桜などライトフローラル系の香水が多く登場する。万人受けするかんきつ系のほか、男性にはフレッシュハーブの香りも人気だという。

香水は香料の割合が高い順に「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」の4種類に分かれる。香料の割合が高いほど持続時間も長い。

強い香りが苦手なら香料が少ないものから試すといい。売り場で気に入った香りをムエット(試香紙)に付けてかいでみる。香りは時間の経過とともに変化するので2~3分後、10分後と試して好みに合うかどうかを見極めよう。

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