放置するとカビの原因になるので、気づいたら拭き取ろう。「カーテン生地の下の部分もカビができやすい」と尾崎さん。自宅で洗濯可能であれば時々洗うといい。

湿気が多い場所として浴室も見逃せない。ライオンリビングケア研究所の副主任研究員、山岸弘さんによると冬でも入浴中の浴室は温度、湿度ともに高い。梅雨と同じ程度、カビが発生すると考えていいという。冬のカビは色が薄く、見過ごしやすい点にも注意が必要だ。

「浴室は最後に使った人が水気をひと拭きする。全体を掃除するのは大変だが、床や壁、浴槽のフタなどを拭くだけならさほど手間はかからない」と山岸さん。可能なら天井も拭こう。

手近な場所に乾いた雑巾やモップを用意し「歯磨きが終わったあと」「パックをしながら」など入浴後の習慣にあわせて水気を拭くようにすると続けやすい。拭いたあとは換気扇や窓を活用し、水気を乾かす。入浴後は浴槽のフタや浴室のドアをきちんと閉め、ほかの部屋に湿気を広げないよう気を付けたい。

カビの温床はほかにもある。例えば洗濯槽や靴箱だ。「汚れ物を洗濯機にためたり、泥や汗がついたままの靴を靴箱に入れたりするのは避けよう」(尾崎さん)。汗で蒸れたブーツは丸めた新聞紙を入れると湿気がとれる。家具の裏もカビができやすいので壁との隙間を3~4センチメートルあけておくといいだろう。

このほか押し入れや流しの下など気になる所があれば除湿剤、防カビ剤などを置く。炭、新聞紙、重曹なども効果的だ。

カビ、結露対策は手間が掛かるが、ふだん目の行き届かない場所をきれいにするチャンスでもある。春を迎える前にこまめに掃除したい。

(ライター 西川 敦子)

[日経プラスワン2014年2月22日付]

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