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ポリープ・鼻づまり…好酸球性副鼻腔炎、再発に注意 点鼻薬や洗浄でケアを

2014/2/15 日本経済新聞 夕刊

 鼻づまりが長引く慢性副鼻腔(びくう)炎の一種で、再発を繰り返す「好酸球性副鼻腔炎」の患者が増えている。詳しいメカニズムは不明だが、ぜんそくの患者は注意が必要だ。手術などの治療や炎症を軽くするステロイドの経口投与で抑えても再発のリスクがあり、日ごろのケアが欠かせない。

 東京都に住む40代男性のAさんは、右目の周囲の痛みに悩んでいた。眼科に通ったが異常はみつからなかった。なかなか治まらないため、耳鼻咽喉科を受診すると、鼻の穴の奥に、鼻茸(はなたけ)と呼ばれるポリープがあることが発覚。抗アレルギー剤などを内服したが改善が見られず、コンピューター断層撮影装置(CT)や血液検査などから好酸球性副鼻腔炎と診断された。

■都市の住民に多く

 好酸球性副鼻腔炎は、鼻汁や血中に白血球の一つ、好酸球が多くみられることからこう呼ばれている。鼻の周りにある副鼻腔という骨の空洞で炎症が起こる。特徴は両方の鼻の穴の中に鼻ポリープができる。鼻詰まりになったり、臭いのする鼻汁がでたりする。

 患者は鼻ポリープの影響などで嗅覚障害がある。患者の中には「治りの悪い鼻炎だと思っていたが、臭いが分からない」と気になって病院を受診し、好酸球性と気付く例もある。

 患者は増えているようだ。順天堂大学の池田勝久主任教授は「慢性副鼻腔炎に占める割合は27%と20年前の倍」と指摘する。東京慈恵会医科大学の松脇由典講師は「(同大では)慢性患者のうち半分は好酸球性」という。

 全国では3~4割といわれるが、国内外ともに都市の住民に多く報告されており、環境の影響も大きいようだ。患者のほとんどは20歳以上で男性の方が多い。

 診断では両方に鼻ポリープがあるか調べる。大きくなって患者本人が気付くときもあるが、ふつうは外からは見えず、自分で触ってみても分からない。片方だけにできた場合は真菌による病気「アレルギー性真菌性副鼻腔炎」などの場合があるという。

 鼻ポリープがあっても好酸球性でない場合もある。そのため血中や鼻汁中の好酸球の濃度を測り、一定以上の高さか確かめる。鼻をCTで撮影して、副鼻腔の状態を確認して総合的に診断するのが一般的だ。厚生労働省の研究班が診断基準をまとめているが、学会などのガイドラインはまだない。

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