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あなたの「副腎」疲れてない? 体調不良の原因に 朝起きられない・思考力が低下…

2014/2/11 日本経済新聞 朝刊

 ストレスなどから体を守るホルモンを出すのが副腎だ。左右の腎臓の上にある小さな臓器だが、生命維持に不可欠な役割を持つ。ホルモンの分泌量が大きく増減すると、高血圧や体重減少など多くの体調変化を招く恐れがある。副腎の機能低下は慢性的な疲労感につながる例もあるので、副腎の基礎を知っておきたい。

 副腎は直径5センチメートル前後の大きさで、重さは5グラム程度。2つあるので病気などで片方を摘出しても基本的には問題ない。肝臓や心臓など他の臓器に比べると目立たないが、その働きは重要だ。

 副腎は腎臓の機能を助けるのではなく、主に5種類のホルモンを製造・分泌している。体内では下垂体や甲状腺、肝臓などもホルモンを分泌しているが、副腎は日常生活を送るのに欠かせないホルモンを出す。

■顔のむくみ要注意

 副腎のうち周辺の皮質という部分から分泌されるのはステロイド(副腎皮質)ホルモン。その代表であるコルチゾールはストレスから自分の体を守るのに必須だ。ストレスを受けた時に分泌して血液中に放出し、体中に行き渡る。

 コルチゾールの過剰分泌でなる副腎の病気にクッシング症候群がある。副腎や脳下垂体の腫瘍が原因だ。人によって症状が違い、顔のむくみや紅潮、ニキビ、腹部の肥満などの症状がみられる。高血圧や糖尿病、骨粗しょう症などになる恐れがある。

 皮質から出る別のホルモンであるアルドステロンの過剰で起こる病気もある。原発性アルドステロン症で、副腎に腫瘍ができて高血圧などが起きる。高血圧症の患者の10%程度がアルドステロン症といわれている。

 副腎中心部の髄質から出るのはカテコールアミンだ。アドレナリンやノルアドレナリンがこれに分類される。この過剰分泌が褐色細胞腫を引き起こす。髄質に腫瘍ができて起きる病気で、高血圧や血糖の上昇、頭痛、便秘などが起きることがある。

 ほかにも、コルチゾールの分泌が少なくなり発症するアジソン病などがある。東京都内にある大学病院の医師は「生活習慣病に副腎の病気が隠れていることもある。気になるのであれば診察を受けたほうがよい」と指摘する。

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