スマホでスキープラン作り ゲレンデ探し便利アプリ
「とにかく情報がきめ細かい。3時間ごとの天気予報や詳しいゲレンデマップが載っているのでプランが立てやすい」。東京都の会社員、田村寛人さん(24)は「POPSNOW」というアプリを愛用している。全国のスキー場の最新情報が調べられるアプリだ。
景色や食べ物情報
ゲレンデ情報として、最大斜度や最長滑走距離、コースの詳細が載っている。天気は3時間ごとの風向きや風速など、2日後まで掲載。週間予報もある。昨シーズンの月別晴天率や降雪量も参考になる。エリアやアクセスする高速道路別、積雪量やゲレンデの斜面構成などからスキー場を探すことも可能だ。
スキー場の口コミ情報が充実しているのがぐるなびのアプリ、「SURF&SNOW」だ。
「家族と滑りに来た初級者の40代男性」「女友達と来たビギナーの20代女性」――。同アプリでは口コミを条件で絞り込むことができる。特定のスキー場について調べたり、「白馬」「妙高・上越」などエリアごとに評判のいいスキー場を調べたり、スキー場探しの参考になる。
ユニークなのが、テーマ別のランキング。ゲレンデだけの評価や施設の評価のほかに、「おいしいスイーツが食べられる」「景色がきれい」「カレーがおいしい」「晴天率が高い」などのテーマでランキング情報を見ることができる。
事前にプランを立てるのなら、お得な情報もほしいところ。POPSNOWとSURF&SNOWは、割引クーポンを発行するスキー場を検索できる。そのクーポンを表示したスマホ画面を現地で提示すると500円引きなどの特典が受けられる。
天気が気になる人には気象情報会社ウェザーニューズが提供するスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ スキー&スノボCh.」が役立ちそうだ。
ゲレンデ別のページでは定期的にピンポイントで天気を確認できる。また、都道府県と行きたい日付、「天気がGOOD」「風が穏やか」「雪質がGOOD」「ナイターあり」「温泉に近い」などの条件を設定することで、該当するスキー場を絞り込むことができる。月額300円の有料会員に登録すれば、あらかじめ設定した予定日の前日午後7時に、積雪量や天気などゲレンデ状況が通知されるサービスもある。
駐車場所を記録
文字情報だけでなく、変化するゲレンデ状況を写真で確認できると便利だ。「Snowy!」はスキーやスノーボードの写真を共有するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)系アプリ。フェイスブックやツイッター、LINEとも連携している。
志賀高原索道協会が提供する「志賀高原ウィンターアプリ」は現地で役立てることを目的に作られたアプリだ。志賀高原エリアにある19のスキー場を網羅していて、バスの時刻表やレストランガイド、トイレの場所などが確認できる。
駐車場・ホテルのマーク機能を使えば、宿泊中のホテルや駐車した場所を記録できる。広い駐車場の中でどこに車を止めたか迷ったときに重宝しそうだ。
1990年代をピークに減少を続けたスキー・スノーボード人口は、今年に入って反転の兆しが見えてきたという。ゲレンデで、五輪の気分を味わいたい。
(電子報道部 河尻定)
[日本経済新聞夕刊2014年2月6日付]
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