健康食品、こんな表示に注意 消費者庁が指針「絶対痩せられる」「免疫力アップ」…

「肝機能に有効な○○成分を配合」など成分に関する表示は、医学など学問上、効果がないことが分かっている場合や通常の食品と比べて健康効果にほとんど差がない場合などにも問題だ。「絶対に痩せられます」など美容関連は実際には効果がほとんどない場合などに問題となる。

表示例は特定の用語などが一律に問題になるわけではなく、一般消費者が表示から期待することと実際が著しくかけ離れている場合などに問題となる。ただ、それに関わらず、病気の治療効果などの表示は医薬品に関する薬事法で規制されている。病者用食品などの「特別用途食品」などを除き、薬事法の承認などを受けていない表示は禁止されている。

消費者庁は景品表示法で問題の可能性がある表示に関する一般からの情報提供を受け付けている。

■勝手に想像しない

群馬大学の高橋久仁子教授はいわゆる健康食品での心構えとして「広告宣伝の行間を読んで、自分で勝手に効果を想像しないこと」と注意する。例えば「××が気になる方に」というのは「××の治療に効果がある」と書いてあるわけではない。

国立健康・栄養研究所の梅垣敬三・情報センター長は「いわゆる健康食品、特に錠剤、カプセル、粉末などの特定の成分を容易に過剰に摂取してしまうような製品は要注意。もし効果があるなら、それは有害な影響が出る可能性があることも考えておいた方がいい」と指摘する。

野菜などは食べられる量に限度があるので特定成分を過剰に摂取しにくいが、錠剤などはそうとは限らない。健康食品で健康被害を受けないために「病気の治療目的には利用しない」などの心得を説く。

また、日ごろから健康食品の利用メモを取ることを提案する。摂取した製品の量、そのときの体調や医薬品との併用状況などを毎日記録する。もし体調が悪くなったらいったん摂取を中止して様子を見る。こうしたメモがあれば自分で判断する材料になるという。

梅垣センター長は「薬のような副作用がなく安全で、しかも病気の治療もできるなんて都合のいい製品はありません」と強調する。

(編集委員 賀川雅人)

ひとくちガイド
《ホームページ》
◆健康食品について詳しく知る
国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報(https://hfnet.nih.go.jp/)
◆景品表示法違反に関する情報提供を受け付けるコーナーもある
消費者庁の「表示対策」のページ(http://www.caa.go.jp/representation/index.html)

[日本経済新聞朝刊2014年2月2日付]

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