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繰り返す口内炎、放置は禁物 感染防止・栄養補充を 重病が潜む危険も

2014/2/1 日本経済新聞 夕刊

なかなか治らない口内炎に困った人は多いだろう。再発を繰り返すときは、薬で炎症と感染を抑えながら食事に気をつける。放っておけばいいと考えるのは好ましくない。がんなどの重い病気が隠れているかもしれない。専門の医師の診断が必要な病気もあるので、初期症状やその後の変化には注意が必要だ。

口内炎とは口の中の粘膜が炎症を起こした状態の総称だ。痛みが気になって食欲がなくなり、歯磨きがおろそかになる。口内炎など我慢すればよいと、簡単に片付けるわけにはいかない。

■ストレスも影響

大半は2週間ほどで治る。一過性の症状では気にしないでいい。毎週、新たにできて、常に苦しむようなら対策を考えたい。毎日の食事が楽しめないなど問題が大きくなるからだ。

多くは「アフタ」という赤い縁で囲まれた部分が壊死(えし)し、白くなるタイプだ。ウイルス感染なら熱が出るので原因がわかりやすい。

同じ口内炎でも、原因不明のまま繰り返すものを「再発性アフタ」という。詳しい原因は特定されていないが、理由はいくつか考えられている。まず、口の中をかんでしまったり硬い食べ物で傷ついたりした場所は口内炎になりやすい。歯並びや歯のとがり方によっては同じ場所を傷つけやすい。

精神的なストレスや睡眠不足なども影響すると言われている。食べ物の偏りも関連性があるとされ、亜鉛が不足している人が多い。女性では生理や閉経前後のホルモンバランスの乱れもかかわる。

治療は体の外側と内側の両方から施す。外側からは、痛みを取って感染予防をする。「塗り薬などで炎症を抑えながら感染を防ぐことが大切」と語るのは、東京医科歯科大学で口腔(こうくう)粘膜疾患を担当する桜井仁亨・非常勤講師だ。

痛みを抑えるにはステロイド剤が入った軟こうがよく効く。ステロイド剤は免疫の働きを弱め、カンジダ(カビ)など感染症にかかりやすくなる。そこで細菌の感染を防ぐ抗生物質や、カビの繁殖を抑える抗真菌薬を併用し、うがい薬で口の中を消毒するのも効果的だ。

痛みで歯磨きが面倒になるが、口の中の菌を減らして清潔に保つ。痛いからといって放置すると悪化し、虫歯や歯肉炎になるリスクもある。

内側からは栄養不足を補って治りを早める。食事に気をつけ、サプリメントを使って改善する。うまく対応すれば、新たにできにくくなる。

粘膜の新陳代謝を早めるビタミンB群を含むサプリメント、魚介類やレバーなどを食べるのもよいだろう。傷の治りをよくする亜鉛が足りていない場合はサプリメントを活用するのもよい。亜鉛の取りすぎは銅の吸収を妨げて神経症状を起こすので医師の判断を仰ぐ。

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