包装に写真印刷 スマホで思い届けるバレンタイン
「寝る前に、これ見てわたしのこと思い出してね」。そんな思いを込めて飯田小百合さん(24)が同い年の彼氏に贈ろうとしているのは、iPhone(アイフォーン)に保存した写真をタイルのように仕上げる「フォトタイル」だ。
iPhone向けのアプリ「niiice」で作る。タイルの大きさを決め、使用する写真を選ぶ。トリミングや色彩を調整して自分好みにアレンジ。住所など必要事項を入力して注文すると、約2週間で自宅に届く。3枚1セットで、大きさに応じて料金は945~2520円。別途送料もかかる。
飯田さんが注文しているのは、手のひらサイズで壁に掛けて使うことができるタイプ。2人で旅行したイタリアの風景やペットの写真など3枚を選んだ。手作りのチョコレート菓子と一緒に渡す予定だ。
「仕事の都合で4月からは会える時間が少なくなってしまう。部屋に飾ってくれるとうれしい」と、顔をほころばせる。
包装紙にプリント
記憶に残るチョコレートを渡したい――。こんな人におすすめのアプリは「DECOチョコ」。一口サイズのチョコ「チロルチョコ」の包装フィルムにお気に入りの写真を印刷することができる。
まずチョコの種類をミルク味やストロベリー味など4つの中から1つ選ぶ。フレームや写真を組み合わせて3パターンの画像を作成。注文からおよそ2週間で、指定した住所に届く。料金は45個入りで2835円。送料は全国一律494円だ。
包装フィルムだけでなく、オリジナルのギフト箱も作ることができる。チョコが27個入るチロルチョコ型のケースに、お気に入りの写真を印刷することができる。特別な思いを届けるアイテムとして使えそうだ。
思い出が詰まった写真をたくさん届けたい。そんな人には、ワンコインで写真集を作れるアプリ「TOLOT」はどうだろう。スマホに保存した写真の中から最大62枚を選んで1冊を作ってくれる。撮影日を自動で印字する機能付き。表紙は単色やチェック柄、キャラクターなど約150から選択し、タイトルも自由に入力できる。
送料込みで500円という価格も利用しやすい。注文から受け取りまでの日数は5日~2週間程度だ。スマホなどに保存している写真は、印刷しない人も多い。特別な日にアルバムとして渡してみるのも新鮮だ。
男性からは花束を
日本でバレンタインと言えば、女性が男性にチョコを渡すのが一般的。欧米では男性が女性に花束を贈る習慣がある。海外のテレビ番組や映画の中で、バレンタインの日に女性の職場に男性から花束が届くシーンを見たことがある人も多いのでは。日本でも男性から女性に花束を贈る習慣が広まるきっかけになりそうなアプリがある。
「花贈りnavi」だ。現在地周辺の生花店を検索する機能や、季節の花、予算や相手の雰囲気に合わせたおすすめの花束を教えてくれる機能もある。「花なんか買ったことがなくて何を選べばいいか分からない」という男性も、このアプリを使って欧米流のバレンタインに挑戦してみてはどうだろう。
ちなみにこのアプリ、リマインダー機能が付いている。バレンタインなどのイベントや相手の誕生日、結婚記念日などをうっかり忘れてしまいがちな人のお助け役としても活躍してくれそうだ。
(経済部 石橋茉莉)
[日本経済新聞夕刊2014年1月30日付]
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