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茶席の作法、これだけ知っておけば安心

2013/12/24 日本経済新聞 プラスワン

年末年始、訪問先や寺などで抹茶を供されることもあるだろう。茶席と聞くと構えてしまうが、予備知識があれば、お茶をおいしくいただけるだけでなく、季節感を大切にしたおもてなしの心も楽しめる。流派に関係なく、最低限のお茶の作法と意味を知っておこう。
椅子に座ってお茶をいただく立礼式の作法を学ぶ裏千家の教室(右)と、和室での作法を学ぶ表千家の教室

■「お先に」の一言が大切

「菓子はいつ、どうやって食べるの?」「茶わんを回すのはどうして?」。お茶の作法には疑問がいっぱいだ。

師走、東京ドームホテル(東京都文京区)の一室は静寂な雰囲気に包まれていた。裏千家今日庵(こんにちあん)が開く初心者向けの茶道教室。半年かけてお茶のいただき方やたて方の基本を学ぶ。「立礼(りゅうれい)式」と呼ぶ椅子に座ったお茶席で20~40代前後の女性が参加していた。

目の前に菓子鉢に入った菓子が運ばれて来る。もてなす側(ホスト)を亭主と呼び、客は「お菓子をどうぞ」と勧められてから手を伸ばす。

先生が女性に「お隣に『お先に』と言ってください」と助言した。「お先にちょうだいしますの意味で、同席者への心配り」と、裏千家淡交会東京第一東支部幹事長の吉田宗雅さんは解説する。抹茶の入った茶わんでも同様にする。

菓子の器を両手で持って少し持ち上げ、軽く頭を下げ神仏に感謝する。懐紙(かいし)の輪を自分に向けて菓子鉢の間に置き、箸で1つ取る。懐紙は皿やティッシュペーパーのように使う。箸は菓子を置いた懐紙の端でぬぐってから、鉢の上に元あったように戻す。

器を隣に送った後、菓子は懐紙ごと口元近くに運び、添えられたようじで切り、軽く刺す。抹茶を飲む前に菓子を食べきるのが作法だ。懐紙とようじは持ち帰る。

食べ終わるのを見計らい、お茶が運ばれる。菓子と同様に隣人に「お先に」と言い、亭主には「お点前(てまえ)頂戴いたします」と言って頭を下げて、軽く茶わんを上げ神仏に感謝を示す。

茶わんは左手にのせて軽く右手を添える。飲むときに特に気をつけたいのは「お茶わんの正面から飲まないこと」と話すのは、池袋コミュニティ・カレッジ(東京都豊島区)で教える表千家教授の八代宗晴さん。

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