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洋風なのに脱メタボ食 「地中海食」の取り入れ方 和食より先に無形文化遺産に

2013/12/12 日本経済新聞 プラスワン

今や国民的な関心事のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)。元凶としてしばしばやり玉にあがるのが「食の洋風化」だ。だが最近、その洋風の「地中海食」が、メタボや生活習慣病の予防に良いと注目されている。和食の一足先にユネスコの無形文化遺産になった地中海食。普段の食生活にどう取り入れればよいか、専門家に聞いてまとめた。

「特につらい食事制限もせず、体重が元に戻った」。東京都内で喫茶店を営む伊東ひさ代さん(58)は、笑顔で話す。約10年前に今の店を出した伊東さんは、仕事のストレスから食べる量が増え、体重も急カーブを描いて上昇。気付いたら3年間で10キロも太り、生活習慣病を招いた。

このままではまずいと思った伊東さんは、インターネットで見つけたメタボ治療が専門のウェルネスササキクリニック(東京都板橋区)に予約を入れる。そこで院長の佐々木巌さんから“処方”されたのが、薬ではなく地中海食だった。

月に一度通院しながら、地中海食を主とした食生活を続けた結果、2年間で体重が10キロ減少。「肌つやもよくなった」(伊東さん)

地中海食は文字通り、ギリシャやイタリア、スペインなど地中海沿岸地域に伝わる食文化。穀類や魚介類、乳製品、野菜、果物をバランスよくとり、油脂分はオリーブオイルを中心に摂取するのが特徴だ。2010年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

医療関係者の注目を浴びたのは、米国の研究者らが1950年代に行った冠動脈疾患の国際比較調査。地中海沿岸の住民の発症率が低いことが明らかとなり、その原因が普段の食事にあるらしいことがわかった。その後の研究によって医学的な裏付けが進み、欧米で肥満が社会問題化した1990年代に、一般の人たちの間でも関心が広がった。

■鶏肉は1日おき

地中海食は(1)穀物や豆類、果物、野菜、乳製品を毎日とる(2)1日おきぐらいで良質のたんぱく源である鶏肉や魚介類を食べる(3)高脂肪の肉類は控えめにする、などが基本(図参照)だ。あくまで地中海地方の日常食だけに「何かを無理に制限するダイエット法ではない」(佐々木さん)。

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