働き方・学び方

イチからわかる

宇宙の実験、何の役に立つ?

2013/11/27 日本経済新聞 朝刊

イチ子お姉さん 宇宙飛行士の若田光一さんが今月から国際宇宙ステーション(ISS)に行っているわね。半年間、いろいろな実験をするそうよ。
からすけ ロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗って行ったんだよね。半年も宇宙にいるなんて大変そう。何の役に立つ実験をしているんだろう。

■新薬開発へ無重量生かす

イチ子 「ISS」は、国際(International)、宇宙(Space)、基地という意味で使うステーション(Station)の頭文字3つをあわせた略称(りゃくしょう)よ。ISSの計画には日本、アメリカ、カナダ、ロシアにヨーロッパの国々を合わせた15カ国が参加しているの。

からすけ ISSには日本の実験棟(とう)があるんだよね。

イチ子 「きぼう」のことね。実験棟はアメリカの「デスティニー」やヨーロッパの「コロンバス」もあるけど「きぼう」がいちばん大きいの。船外の設備では宇宙空間の放射線(ほうしゃせん)を使った実験もしているわ。

からすけ 若田さんは日本の実験だけをするの?

イチ子 違うわ。ISSには今6人の宇宙飛行士が滞在(たいざい)していて、若田さんのほかにはロシア人が3人、アメリカ人が2人いるわ。各国の実験はみんなで協力して進めていて、例えば「きぼう」の中の実験にアメリカの宇宙飛行士が加わることもあるの。

からすけ そうなんだ。宇宙ではどんな実験をしているんだろう。

イチ子 ISSの無重量の状態を生かした実験が多いわ。例えば、無重量の空間では体重をしっかり支える必要がないので骨がもろくなりやすいの。そこで、ISSの中で育てているメダカの骨の様子をよく調べて、骨がもろくなる仕組みを解明(かいめい)して、人間の骨の病気の治療(ちりょう)にも役立てようとしているわ。

働き方・学び方 新着記事

ALL CHANNEL