通勤服選び、女性の本音 気になるのは同性の視線
誰の視線を意識? 気になる同性の好感度
・女性が多いので、必然的におとなしめの服を選ぶことが多い。夜に約束があるときは、面倒だが着替えを持っていく(40歳、業種=医療、役職=一般社員)
・あまり女性らしい服装はしない。女性の目は厳しいので(32、運輸、一般社員)
・相手を不快にさせないスカートの絶妙な丈を考えるのが難しい(29、IT、一般社員)
・社風で女性はパンツスタイルの人しかいない。スカートだと何かあるのかと勘繰られるので、一切着られなくなった(40、IT、一般社員)
・先輩や後輩とブランドやテイストが重ならないよう気にしている(42、食品・医薬・化粧、課長)
・接客業のため、誠実さと親しみやすさの両面をいかにみせるかが、毎日の課題(40、金融、係長)
・経営者や役員と接する機会が多いため、かなり堅い印象のスーツの着用を求められる。肩が凝るし、友達との飲み会にも向かない。自由度の高い格好をしたい(51、マスコミ、課長)
・年下の社員が多く、あまり羽目を外せなくてつまらない(48、財務・経理、課長)
困ってるのはココ 男性よりいろいろ大変
・どこまでOKで、どこからNGなのか。オフィスカジュアルの線引きが難しい(25、IT、一般社員)
・若すぎず、老けないように選ぶのに苦労する(42、医療、一般社員)
・就職活動で毎日スーツにハイヒール。帰り道、クタクタで歩けない(22、学生)
・ハイヒールを履き、満員電車で立ったままの通勤は疲れる。道によっては溝にはまる(43、金融、部長)
・男性のように背広で通勤したい。シャツとネクタイさえ替えればいいので楽そう(49、電機、一般社員)
・女性用のスーツにもポケットが欲しい。IDカードやスマートフォンを入れたい(30、不動産、一般社員)
・柄物を着ると変なあだ名を付けられる。こいのぼり、鳥など(29、運輸、一般社員)
・中高年管理職向けの、流行にあまり左右されない質のよいシンプルな服が少ない(56、マスコミ、課長)
・妊婦向けがない(27、IT、一般社員)
職場の雰囲気に配慮
通勤服についてのアンケート調査で、特に目立ったのが仕事とファッションの両立の悩みだ。
三越伊勢丹のキャリアスタイルバイヤー、宮田雅文さんによると、上手な装いの心得は「職場の年配の方が"派手すぎる"と感じたり"カジュアルすぎる"と思ったりしないこと」だ。職場はあくまで仕事の場。会社の雰囲気に合わせつつ、おしゃれを楽しもう。
上半身は「ジャケットかインナーのどちらかがしっかりしていれば大丈夫」(宮田さん)。フォーマルなジャケットを羽織っていれば中は多少着崩してもきちんと見える。
逆にアイロンのかかったビジネスシャツを着る日は、ファッション性の高い上着にも挑戦できる。仕事中はシャツのまま過ごし、終業後は上着でおしゃれな装いになることも可能だ。
ボトムの丈は「足首までが無難」。ショートパンツは望ましくない会社が多いので、休日に楽しもう。
ショップでは、限られた予算のなか「こんなものを持っているんです」と相談するのも、着回し上手への近道だ。
スーツはダメージを受けやすいので、2~3着用意して休ませながら着回すと長く美しく愛用できる。値が張るものでなくても「本命・本気スーツ」が1着あると、大切なプレゼンテーションの際などここぞという場面で強い味方になる。
(佐々木たくみ)
[日経プラスワン2013年11月16日付]
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