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カフェでものづくり 手芸や3Dプリンターで人形も

2013/11/5 日本経済新聞 プラスワン

お茶や軽食を味わいつつ「ものづくり」を楽しめるカフェが増えている。「3次元(3D)プリンター」を活用した最新の造形物から、伝統的な編み物まで作る対象は様々。ふつうの教室よりも気軽に新しい趣味を見つけられる空間だ。カフェで世界でただ一つ、自分だけのものも作れる。

■編み物など趣味探しに

「こんなふうに物が出てくるんだぁ」。10月中旬の日曜日、東京都渋谷区の「FabCafe(ファブカフェ)」は女性客の歓声に包まれた。

視線の先には3Dプリンター。軽快な作動音とともに色鮮やかな樹脂を何層にも積み重ね、立体的な輪形が出来上がる。クッキーの型だ。動物や出身県の形など、参加者がデザインした。完成後に生地に押し当てると、同じ型のクッキーが次々に焼き上がった。

同店はパソコンで描いた絵などを基に、立体物を作る3Dプリンターなど先端製造機械を時間制で使えるカフェ。ほぼ毎週、機械の使い方などを学ぶ催しを開き、作ったものも持ち帰れる。

クッキー型作りもその一つ。都内在住の女性参加者(29)は「教室ではなくカフェでものを作る感覚が新鮮」という。参加者はリラックスした雰囲気のなか、思い思いにものづくりに没頭する。

3Dプリンターで好みの型を作り、クッキー作りを楽しむ参加者(東京都渋谷区の「FabCafe」)=写真 石井 明和

昨春の開業直後は男性客に偏り、木材や革の加工が多かった。3Dプリンターを活用し、自分の顔型チョコレートを作る今春の催しを機に女性が急増。今や来店客は男女ほぼ半々だ。最近は携帯電話ケースなどを好みに応じて加工する女性も増えた。

東京都港区のカフェ「森のこぶた」。虎ノ門駅に近いビジネス街にあるこの店では、多くの女性が熱心に毛糸やビーズを使う手芸に取り組んでいる。「ニットカフェ」という編み物などを自由に楽しめる店だ。客の9割以上を女性が占める。

初心者向けに毎月1回以上、専門講師がテーマを決めて材料を準備し、作り方を教える催しがある。お茶を楽しみ、一服してから作業を始めるというカフェならではの講座だ。喜多見理恵オーナーは「私自身、カフェと編み物が好きで始めた店。編み物に限らず、織物や刺しゅうなど、他の客に迷惑でないなら、自由に作ってもらって構わない」と話す。

通常の教室以上に自由に使えるのがものづくりカフェの特徴。利用することで自分の中に眠った思わぬ創作センスに気づき、新しい趣味が見つかるかもしれない。

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