N
くらし&ハウス
暮らしの知恵

2013/11/1

暮らしの知恵

紅茶と洋菓子の場合はどうか。料理学校ル・コルドン・ブルー代官山校(東京都渋谷区)で紅茶講座の講師を務める太田ますみさんは「英国式のマナーでは、もてなす側がゲストの目の前で紅茶をカップに注ぎ、一人ずつ手渡していくのが流儀」と話す。

カップとソーサー、ミルク、砂糖、レモン、スプーンなどはテーブルに人数分用意しておく。茶葉やティーバッグと熱湯はキッチンでポットに入れてから運ぶと良い。

カップの持ち手は右にくるのが基本だ。ティースプーンは持ち手の下に縦に置くのが英国流だが、手前に横置きしてもいい。いただくときはミルクや砂糖を入れ、右手でスプーンを持ってかき混ぜる。終わったら水滴を静かに切り、カップの向こう側へ置く。カップは右手で持って飲む。

お菓子は紅茶と一緒に出す。ゲストの正面にケーキ皿とお菓子用のフォーク、右手奥にカップとソーサーを置くのが基本的なスタイルだ。

三角形のケーキは左側に角を向けて置く。食べるときも左からフォークで切る。「食べ終えたら銀紙を二つ折りにたたみ、皿の奥にフォークと一緒に置く」(太田さん)

◇            ◇

オフィスやショールームで来訪者にお茶を出す場合はマナーが異なる。「来客の目的は商談や会議。お茶はそれを妨げないように出すことが大切」とNPO法人日本マナー・プロトコール協会(東京都千代田区)理事長の明石伸子さんは話す。

煎茶やコーヒー、紅茶は給湯室で茶わんに注ぎ、お盆にのせて運ぶ。お盆はサイドテーブルなどに仮置きし、茶わんをセットして目上の人から一人ずつ出す。「飲み物は来客の右手に置くのが基本だが、そこに資料があれば避けて置くなど臨機応変に対応しよう」(明石さん)

来客を待たせず、タイミングよくお茶を出すことも大切だ。「のどが乾いている人には、すぐに飲み干せる冷茶を出すと喜ばれる。型にとらわれず、相手の状況を見て判断したい」と明石さんは助言する。これはオフィス以外でも共通するポイントだ。

(ライター 奈良 貴子)

[日経プラスワン2013年10月26日付]

注目記事