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朝・夕刊の「W」

私の日常、デジタルで記録 「ライフログ」入門健康管理や思い出

2013/9/24

朝・夕刊の「W」

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で料理やイベントの写真を公開する人が増えてきた。せっかくだから、一歩進んで「自分の生活の記録」を残してみてはどうだろう。健康管理や思い出の保管にも役立つ記録術について、利用法と注意点をまとめた。
基礎体温から友人と食べたケーキまで自分の事を記録するライフログ=写真 高井潤

佐々木聡子さん(30)は3年前から自分の体温をパソコンに記録している。最初は表計算ソフトのエクセルを使っていたが、最近はインターネットのサービスを利用するようになった。「簡単にグラフ化できるので、変化がわかりやすい」。記録をもとに旅行などの計画を立てている。

自分の体調や生活の記録をパソコンやウェブに残すことを「ライフログ」という。「もともとは人間の生活や行動を、映像、音声、位置情報などのデジタルデータとして記録する研究として始まった」(東京大学の相沢清晴教授)。最近はインターネットやスマートフォン(スマホ)の普及で、一般の人たちも楽しめるようになっている。

ライフログにはどんなメリットがあるのだろうか。IT関連の書籍を発行するオフィスマイカの井上真花さんによれば、ライフログは「実用」に役立つものと、「思い出」を記録するものの2つに大別できるという。

「実用」は「食事」「運動」「体重管理」など、自分の体調管理に役立つライフログだ。記録することで、健康的な生活をめざすことができる。

最近は食事や体重などのデータを簡単に記録できるスマホアプリやネットサービスが数多くある。相沢教授がかかわる「FoodLog」は毎日食べたものを記録するネットサービス。スマホアプリを使えば、料理の写真をもとに、料理名やカロリーの記録が簡単にできる。

一方、「思い出」はこれまでにあった出来事を記録していくライフログ。旅行やイベントなどの写真だけでなく「子どもが作った作品なども写真に撮って記録しておく」(井上さん)。

こうすれば過去の出来事をすぐに思い出せる。なかなか捨てられない思い出の品も処分しやすくなり「断捨離」にもつながる。

ライフログを始めるときに注意したいのは「あれもこれも記録しようと考えないこと」だ。相沢教授も「生活のすべてを記録しようとすると、データが膨大になり、実用的ではなくなる」と指摘する。手間も増えるので続けるのも難しい。

ライフログを活用する場合、最初は食事や旅行・イベントなど「特定の分野に絞る」ことが継続の秘訣だ。