50年後の○△は… 未来予測、どうやってるの?

「最近、『20xx年の世界』というタイトルの本をよく見かけるが、そんなに先のことがわかるのかな」。神田のご隠居、古石鉄之介の疑問に探偵、深津明日香がうなずいた。「どうやって予測するのかしら」。早速、調査に乗り出した。

人口や技術の進歩考察

最初の訪問先は経団連・政治社会本部主幹の岩崎一雄さん(45)。経団連は昨年、2050年の世界の姿を予測し、日本の針路を探る報告書をまとめた。「未来予測の土台は人口推計です。人口推計にはあまりブレがなく、それを基に世界各国の経済規模などをかなり正確に見通せます」。国際連合によると、50年に世界の人口は90億人を突破。この時点で日本の人口は1億人を切り、65歳以上が全体の4割弱を占める超高齢社会となりそうだ。

報告書には国と地方が抱える借金(長期債務残高)の独自推計や資源需給の見通しなども盛り込んだ。「国の将来を左右する財政も推計がしやすいですが、日本は特に厳しい見通しです。最近、世に出回る未来予測に共通する認識ですね」

英エコノミスト誌編集部による『2050年の世界』にも「日本は世界史上、未踏の高齢社会になる」との見通しと、「10年に世界経済の5.8%を占めた日本の国内総生産(GDP)は30年に3.4%、50年には1.9%に」との推計が載っている。経済予測に詳しい法政大学教授の小峰隆夫さん(66)に意見を聞くと、「どの項目を予測の対象とするかを選ぶ尺度は『推計が確実かどうか』と『どれくらい重要か』の2つ。両方を満たすのが人口推計なのです」と解説した。

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