不安・やる気が出ない… 心の不調、食生活が影響甘い物の取りすぎに注意

暑さが一段落すると、急に疲れを感じがち。そんなときは身体だけでなく、精神的にも不安定になることがある。不眠や倦怠(けんたい)感、気持ちが落ち込む……。「心の病気かもしれない」と不安になったら、まずは食生活を見直してみてはどうだろう。ダイエットや食欲不振による栄養不足、甘い物の取りすぎは要注意だ。

夏の疲れがたまってくるこの時期は体調不良ばかりでなく、心の不調に悩む人もいる。「その背景には食生活の乱れがひそんでいることもある」と指摘するのは、管理栄養士で帝京平成大学講師の野口律奈さん。

「残暑が続くと食欲不振に陥りがち。朝食は食べないかトースト1枚、ランチはそうめん、夕食は残業しながらコンビニのおにぎりというふうに、炭水化物中心の食生活だとエネルギー不足に陥り、精神的にも疲労感が募ってくる」

■糖質に要注意

糖質は脳にとって唯一のエネルギー源。だが、分解してブドウ糖にするには豚肉や豆類などに含まれるビタミンB1が不可欠で、おかずを食べないと脳の働きが阻害されてしまう。ビタミンB1はアルコールを分解するときにも消費される。つまみを食べずにお酒をたくさん飲むのも考えものだろう。

甘いジュースやお菓子の糖質にも注意したい。湯島清水坂クリニック(東京都文京区)院長の宮島賢也さんが指摘するのが「低血糖症のリスク」だ。

白砂糖は素早くブドウ糖に分解される性質がある。取りすぎて血糖値が急上昇すると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、急速に血糖値が下がることがあり、不安感や倦怠感、眠気などが引き起こされる場合もある。低血糖状態が続くと、今度は血糖値を上げるアドレナリンが増え、興奮や心の不安定につながることもある。「甘い物を食べると快いと感じる人もいるが、食べ過ぎると後で情緒不安定に陥ることがある」(宮島さん)

では、積極的に食べるとよい食材とは。主食として宮島さんが勧めるのは、精白米よりビタミン、ミネラルを多く含む玄米や胚芽米、全粒粉のパンなどだ。

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