値上げなぜ相次ぐ? 円安で輸入原材料が値上がり

からすけ そんな裏技(うらわざ)があるの?

イチ子 ある食品メーカーはソーセージやピザの値段はそのままにして、内容量を約1割減らしたの。外からは値上げしたように見えないけど実質的な値上げね。スーパーでは多くの会社の商品が並んでいるから、高く見えるのは避(さ)けたいの。ほかにも「今だけ3個増量」というふうにお客さんにアピールするお菓子とかがあったけど、そういうキャンペーンを中止する動きも相次いでいるわ。

からすけ それは残念……。

イチ子 モノの値段は、必要な人がどれだけいるか、量がどれだけあるかによって最終的には適切(てきせつ)な値段に落ち着いていくわ。値上げして売れなくなれば、思い切って値下げする企業も出てくるかもしれないわね。

物価指数、品目に映る時代

麻布高等学校の鳥越泰彦先生の話
「消費者物価指数」は、物価全体の動向を知るために総務省(そうむしょう)が毎月作成している数値です。指数の作成には、すべての商品の価格を調べることが理想ですが、実際には無理なので、支出の中で重要な品目を定めて調べています。ただしこの重要な品目は時代によって変わりますから、5年ごとに品目を追加したり、廃止したりしています。
この品目の移り変わりを見ると、私たちの生活が近年大きく変化していることがわかります。例えば、コンビニなどで買うミネラルウオーターやおにぎりは、2000年から品目に加わりました。水を飲んだりおにぎりを食べたりはしていても、それらを店で買うことが以前は少なかったのです。みなさんにとって大切なコンピューターやゲームソフトは、それぞれ2000年と2010年になって初めて品目に入りました。
そもそも物価指数は明治時代から作成されていました。1894年に起きた日清戦争の影響で物価が大きく変動し、卸売(おろしう)りの価格が調べられるようになりました。品目には照明(しょうめい)として使うロウソク用の「木ろう」なども入っており、当時の暮らしぶりが想像できます。

[日本経済新聞朝刊ニュースクール2013年8月31日付]

ニュースなテストの答え 問1=割安になる、 問2=25円