働き方・学び方

イチからわかる

値上げなぜ相次ぐ? 円安で輸入原材料が値上がり

2013/9/4 日本経済新聞 朝刊

からすけ これからも値上げは続くのかな。

イチ子 大手の食品メーカーが9月から冷凍(れいとう)食品やワイン、ジャム、ハムなどを値上げすると発表しているわ。例えば、からすけが大好きなからあげは、海外で育てた鶏(とり)を海外の工場で冷凍食品にして輸入しているの。春以降、食品や海外ブランド品、パソコンまで多くのモノが値上げされたけど、今後の為替相場が気になるわね。

からすけ 円安になると損してばかりじゃないの?

イチ子 日本は多くのモノを輸出する国でもあるわ。円安になれば日本でつくった自動車や電気製品は海外の人が見ると安く感じるから、売れ行きが良くなるかもしれない。昨年12月に就任(しゅうにん)した安倍晋三首相は日本の景気を良くする作戦の一つとして、円安に期待しているわ。

からすけ 日本には世界でも有名な製造業が多いよね。

イチ子 日本は長い間、モノの値段が上がらないデフレという状況が続いていたの。安いのは買い物をするには良いことだけど、企業がもうからないと給料も上がらない。そういう悪い循環(じゅんかん)を断(た)ち切りたいのよね。

■値段変えず減量の例も

からすけ 値上げするのは円安のせいだけ?

イチ子 天気が悪くて収穫量(しゅうかくりょう)が減った農作物の値段が上がるとか、経済成長が続く中国などの国がたくさんモノを買うようになって、ほかの国が買える量が少なくなった商品が値上がりすることもあるわ。石油の生産国がある地域で戦争が起こると、将来にわたって輸入できなくなる心配が広がって石油の値段が上がることもあるしね。

からすけ そうか。でも、値上げするとその商品が売れなくなる心配もあるよね。

イチ子 そう。だから企業にとって値上げは重い決断よ。ある日本酒メーカーは19年ぶりの値上げを決めたわ。その間には働く人の数を減らしたこともあったんだって。最近では値上げしたように見えないやり方も広がっているのよ。

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