働き方・学び方

イチからわかる

介護保険って何? 費用膨らみ制度見直し

2013/8/28 日本経済新聞 朝刊

からすけ どうしたら介護を受けられるのかな。

イチ子 病気などで食事や入浴が一人でできなくなったり、寝たきりになったりしたときに、住んでいる市や区、町、村の窓口に申し込むと、専門家が介護が必要かどうかを判断(はんだん)するのよ。どの程度(ていど)の手助けが必要かによって「要介護1~5」と、もう少し軽い「要支援(ようしえん)1~2」の合計7段階(だんかい)に分けられるわ。その段階をもとに、自宅や施設(しせつ)でどの程度のお世話をしてもらうかを決めていくの。

からすけ 隣のおばあさんは要介護いくつ?

イチ子 実はおばあさんは、病気が比較的(ひかくてき)軽くて自宅での食事作りや掃除(そうじ)などの手助けだけで大丈夫(だいじょうぶ)で、「要支援1」という区分なのよ。

からすけ そうなんだ。保険料を払っているから、ヘルパーさんにお金は払わなくていいんだよね。

イチ子 今の介護保険制度では、利用する人がサービス料金の1割だけ払うことになっているわ。おばあさんはお世話をしてくれるホームヘルパーさんに週1回来てもらって、1カ月で1万4千円ほど料金がかかるの。そのうち1割にあたる1400円をおばあさんが払って、残りの9割の1万2600円は、半分が集めた保険料、もう半分は国や都道府県、市区町村の税金でまかなっているのよ。

■費用膨らみ制度見直し

からすけ どうして介護の制度を見直すの。

イチ子 お年寄りが増えて介護サービスにかかる費用が膨(ふく)らむ一方だからよ。今、65歳以上のお年寄りは約3千万人で、そのうち要介護と要支援に認定(にんてい)された人は2割弱の530万人にのぼるわ。介護保険制度が始まって13年過ぎたけど、認定された人は初めの2倍になったのよ。

からすけ 2倍も?

イチ子 そう。費用をまかなう保険料と税金も、今は1年間で約7兆6千億円が使われているの。65歳以上の人口はこれからも増えるから、2025年にはサービスをまかなう費用が今の2.6倍になると国は予測(よそく)しているわ。

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