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猛暑で冷房かけすぎ 夏風邪に注意、のど悲鳴

2013/8/29 日本経済新聞 プラスワン

この時期、のどの痛みやせきなどを訴え、体調を崩す人が目立つ。猛暑続きでエアコンの出番が増える中、一晩中つけっ放しでのどが乾燥したり、室内を冷やしすぎて外との温度差が大きくなったりすることが原因のことも。夏の体調不良の予防と対策、エアコンの上手な使い方について専門家に聞いた。

8月上旬のある日、20代男性は38度近い発熱とのどの痛みを訴え、大原病院(兵庫県尼崎市)を訪れた。せきをするだけでものどが痛むという。

診察の結果、いわゆる「夏風邪」。夏風邪は症状がさまざまで明確な定義はないが、同病院の院長、植田俊夫さんによると、「主にのどの痛みや違和感、微熱などを訴える人が多い」という。

■免疫力が弱る

寒けやだるさ、発熱、せき、頭痛、鼻水といった風邪の症状のほか、腹痛や下痢をおこすことがある。咽頭炎を引き起こすと、のどが真っ赤に腫れ上がり、痛くて食べ物がのどを通らなくなることもある。

風邪の原因になるウイルスは数百種類あるとされ、「夏の暑さと湿気を好むウイルスの活動が、夏バテなどで免疫力が弱った体で大暴れする」(全日本病院協会常任理事で医師の西昂さん)という。

そのため、「睡眠や食事をしっかりとり、体力と免疫力を高めて自然に治るのを待つのが一般的」(西さん)だ。

「夏風邪を防ぐにはエアコンの使い方に注意」と話すのは世田谷井上病院(東京都世田谷区)の理事長、井上毅一さん。熱中症にかからないよう、エアコンを上手に使って室内の温度を管理することは大切だが、使い方次第では体に負担をかけてしまう。

冷房が効きすぎて空気が乾いた室内では、鼻、のどなどの粘膜が乾燥しやすい。粘膜は細菌やウイルスがくっつきにくくする役割がある。のどがカラカラに乾いた状態だと、細菌やウイルスが付着しやすく、炎症を引き起こし、腫れや痛みの原因となる。

室内外の急激な温度差にも注意が必要だ。スーパーや百貨店の生鮮食料品売り場のように、冷房が効いた売り場からぱっと暑い屋外に出て、目まいや立ちくらみを経験したことはないだろうか。

温度差が大きいと体の様々な機能を調節する自律神経の働きが乱れる。体温調節や新陳代謝がうまくいかなくなり、免疫力の低下につながる。

寒いところから暑いところに移動する場合は特に注意したい。冷房の効いた店舗から外など、5度以上の温度差がある場所に移動する場合は、入り口でしばらくたたずむなど、徐々に体を慣らしていくようにするとよい。

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