水玉着こなすオシャレ和尚 「オショカジ」
コトバ百貨店
「アメリカンカジュアル」を、日本語風に「アメカジ」と呼んで始まった○○カジファッション。渋谷発の「渋カジ」は有名だが、ほかにも「ビジカジ」(ビジネスカジュアル)やら「姫カジ」(お姫様カジュアル)やら。また、大阪岸和田のご当地もの「岸カジ」から、フーテン風の「寅カジ」まで、いろんな○○カジがあるらしい。
てなわけで今週のお品物は、そのニューフェース「オショカジ」をご紹介。「オショ」とは和尚さん。僧侶の日常着から生まれたオシャレなカジュアルファッションをこう呼ぶ。
名付け親とされるのは、染料販売や加工などをする広島県の「シンコー」。そもそも僧侶の特注法衣などを作っていたが、2年前に地域の中小企業とコラボして、オショカジブランド「bon.(ボン)」を立ち上げた。今年1月からは、水玉やフード付きなど、今風にアレンジした作務衣(さむえ)や、ずだ袋などをサイトで本格的に販売したところ、完売商品も続出する人気に。客筋はオシャレな僧侶のほか、一般客も3割を占めるという。
そういえば近頃、リアル癒やし系として、婚活市場での人気も高い僧侶。サイトを眺めるだけでも、けっこう癒やされます。
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年8月17日付]
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