イケメンの後継者か「池様」 反対語は「沼」コトバ百貨店

ギャル語発の出世言葉といえば、いい男を意味する「イケメン」。語源には「イケてる面(つら)」と「イケてるメンズ」の2説があるが、とにかく2000年前後からギャル界で流行し、07年には広辞苑に登場。今じゃ、そこらのおばあちゃんだって使う、立派な日本語となっている。

そんな普及で、言葉の汎用性も高まった。そもそもイケメンといえば、イケてるチャラ男クンのイメージ。ところが今や「美男子」も「好男子」も「男前」も「しゅっとした男」も、何ならオスの美形ワンコも、いい男を指す言葉はほぼ何でも「イケメン」で代用可能に。

繊細な日本語が失われるのは残念だけど、こと男性の外見について、女性たちの美的感覚はつくづく十人十色。いくらいい男ぶりを繊細に表現しても、どうせ「えー」と言われるのがオチだから、まあいいか。

一方、ギャル界で、「イケメン」の後継者として登場した言葉が、今週のお品物「池様」だ。イケメンの「イケ」を漢字の「池」に当て字。そこに敬称の「様」をつけてこう呼ぶ。ちなみに反対語、つまりイケてない男性は、池とかけて「沼」。敬称なし。たった一言「沼」だもの。そのわかりやすさ、イケてます。

(ライター 福光 恵)

[日経プラスワン2013年8月10日付]