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椀のふたの開け方は 意外と知らない和食のマナー

2013/8/6 日本経済新聞 プラスワン

 上司や取引先との会食、目上の人との改まった席などで和食を食べる機会は少なくない。マナーが悪いと相手を不快にさせてしまうこともあり、基本的な作法を押さえておきたい。見た目も美しく、繊細な香りも味わえる日本料理を余裕を持って楽しめるようになる。
和食を楽しみながら懐紙の使い方などマナーを学べる日本料理店「佳香」(東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京)=写真 岡村享則

■手皿はNG、懐紙を活用

 「わさびはしょうゆに溶かしていい?」「お椀(わん)のふたを受け皿に使うのはOK?」

 ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)の日本料理店「佳香」には会席料理を食べながら和食のマナーを学ぶプランがある。女子会や会社の研修、互いの親への結婚の挨拶に備える人らが参加し、日本料理食卓作法認定講師の資格を持つスタッフに問いかける。

 「正しい作法で食べているとそれだけで好感度が上がる」と話すのはリーダーの伊藤夏子さん。和食の作法を知らなかったり、勘違いしていたりする人は多い。

 多くの人がしてしまうのが、料理がこぼれないように手のひらで受ける動作。日本料理は手のひらサイズの小皿は持ってよい。例えば、刺し身やすしを食べるときは、しょうゆが落ちるのを防ぐためにも小皿は持つ。「手で受けるのは間違い」と伊藤さんは強調する。

 わさびはしょうゆに溶かさず、切り身の上に直接置いて、しょうゆを付けて食べる。すしは横に倒して箸でつかみ、しょうゆはネタに付ける。

 戸惑う人が多いのは椀。「ふたを開けるとしずくがたくさん落ちて焦ったことがある」と話すのは、伊藤さんにマナーを教わった山下恵さん(仮名、27)。椀には「露切りの所作」と呼ぶ作法がある。ふたを持ち、上の方向に開けて右側に回し、数秒待ってから外すとしずくが落ちにくい。ふたは返して右側に置く。

 手で持てない大きな椀のときは、ふたを受け皿として使ってもよい。食べ終わったらふたを閉める。ひっくり返して重ねて置くのは不作法だ。

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