スマホで挑む記録ダイエット 他人の目意識し効果?飲食履歴振り返り原因究明を

薄着になる夏場、ダイエットを考える人もいるだろう。手軽に始められる手法の一つが食事や体重を書きとめるだけの「記録ダイエット」。最近はスマートフォン(スマホ)で記録し、インターネットで公開する人までいる。手帳などより続けやすいという、ネット時代ならではのダイエットのコツを探った。

「お昼…絹ごし豆腐150g」――。東京都内で働く男性Aさん(40)のある日の「ツイッター」投稿だ。ツイッターは140字以内の短文を投稿するネットサービス。普段は日常の出来事の投稿が多いが、Aさんはダイエットにも使う。年2~3回、趣味の自転車レースに参加する前の約2カ月間、食べたものすべてと朝晩の体重を投稿する。これで食事量が自然に減り、体重も6~8キログラム減る。

昔から記録ダイエットに取り組んできたが、約2年半前に今のやり方に落ち着いた。「ツイッターだと他人の目がある分、効果がある」。ツイッターは自分の投稿を見たいと希望する友人や同僚には自動で情報が入る。つまり、Aさんは食事や体重を広く公開しているわけだ。

■体重を自動投稿

こんな投稿が今、ネット上で増えている。ツイッタージャパン(東京・港)によれば、食事などダイエット関係とみられる投稿は「全体に多くなっている。海外と比べ日本は特に多いかも」という。投稿を助けるユニーク機器も出てきた。例えば、計るたびに体重をツイッターに自動投稿する機能の付いた体重計「WirelessScale」。海外製品で実勢価格1万3900円と体重計では高めだが、「口コミが広がり、尻上がりに販売が伸びている」と、輸入総代理店コヴィア(横浜市)の担当者。Aさんもこの前身となる商品の愛用者だ。

どうして食事や体重を記録することがダイエットにつながるのだろう。国立健康・栄養研究所の高田和子・栄養ケア・マネジメント研究室室長によれば「記録で食事や体重を意識させられると食べ過ぎへ自制心が働く人は多い」。加えて、「間食が多いなどの問題点を把握したり、食事と体重の相関から『やせるパターン』を発見したりして食生活改善につなげられる例もある」という。

ただ、手帳などに細かく記録し続けるのは少々、面倒だ。この点でスマホなどの活用が効果を発揮する。同研究所の滝本秀美・栄養疫学研究部部長は「手帳などに比べ、スマホは食事の時も手元にある人が多い。また、写真で食事内容を残せば、記録自体も手間がかからない」と指摘する。

メモをとりにくい場所でもスマホ内蔵カメラで食事の写真を撮るなら簡単だ。しかも文字で書くより客観的な情報が残る面もあるという。普通は撮影日時が自動で記録されるし、食べた量も文字より写真の方が後から正確に思い出せることが多いからだ。

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