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夏のあせも・汗あれ対策 せっけんの使い過ぎに注意

2013/7/18 日本経済新聞 プラスワン

猛暑が続き、外出や通勤で汗だくになっている人も多いのでは。汗をかく機会が増えると、気になるのが「あせも」などの肌トラブル。かきむしると炎症を起こすこともあり、注意が必要だ。高温・多湿で紫外線も強い夏場は「肌を清潔に保ち、きちんと保湿をして予防を」と専門家は口をそろえる。

「汗が原因と考えられる肌のトラブルで来院する患者数は近年、増える傾向にある」と話すのは、日本臨床皮膚科医会常任理事で川端皮膚科クリニック(東京都調布市)の院長、川端康浩さんだ。

ここ数年は猛暑の夏が多く、節電意識の高まりで冷房の温度を高めに設定する家庭や職場も増えた。患者数の伸びはそれとほぼ重なるという。

高温や湿度の高い気候はもちろん、緊張やストレスを感じたり、辛いものを口にしたりした時に人はよく汗をかく。発汗作用は本来、人の体に備わったもので、体温の調節や、感染から体を守る機能を併せ持っている。

■子どもも大人も

汗は必ずしも悪者ではないが、大量に汗をかくと汗が出る管(汗管)が詰まったり、汗に含まれるアンモニアなどの成分が刺激し、肌があれ、かゆみや刺激をもたらしたりするので問題になる。

「あせも」が子どもにできやすいのは、大人に比べ動きが激しく、汗をかきやすいことなどが理由だが、近年の猛暑や節電の影響などで、あせもに悩む大人も増えているという。あせもは汗管に詰まった汗が周囲の組織に漏れ出すことで生じる。管が詰まった場所によって症状が異なるが、肌が炎症で赤くなり、かゆみやヒリヒリ感を伴う症状が多い。

汗管が詰まっていなくても、皮膚の表面に出た汗で肌があれたり、かゆみやしっしんが出たりすることもある。「汗あれ」と呼ばれる症状だ。大衆薬のユースキン製薬(川崎市)が今年5月、全国の男女計約900人を対象に、あせもや汗あれになりやすい場所などについて調査した結果、首回りや背中、腹回りなどの蒸れやすい場所や、ひじの内側など肌がこすれる部分が多かった。

冷房温度を高めにしても、オフィス内と外とでは、やはり温度差がある。「何度も出入りする過程で、汗と皮脂が皮膚表面で混ざり、べたつき、さらに空気中のほこりが付着し、汗あれが起きることもある」と、よしき皮膚科クリニック銀座(東京都中央区)の院長吉木伸子さんは指摘する。

あせもや汗あれは、汗をかかなくなれば自然と治るが、問題はかゆみを我慢できない時。かきむしると、そこからばい菌が入り、化膿(かのう)したり、じゅくじゅくした状態になったりするので注意が必要だ。

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