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高血圧につながる塩分 汗をかいたら取るべきか? 夏の減塩生活のポイント

2013/7/4 日本経済新聞 プラスワン

「高血圧につながる塩分の取りすぎに注意しよう」。そんなアドバイスを聞く一方、塩分は血液などに含まれる重要な成分なので、熱中症対策としては適量の摂取が勧められる。では、そのバランスはどうとればいいのか。塩分との上手な付き合い方をまとめた。

血液や胃酸の原料になったり、体内の水分調節をしたりしている塩分は、体に必要な成分だ。問題なのは取りすぎること。厚生労働省の2011年の調査では、成人1人あたりの平均摂取量は男性が11.4グラム、女性は9.6グラム。同省が男性9グラム、女性7.5グラムと定めた目標を大きく上回る。

国立循環器病研究センター生活習慣病部門長の河野雄平さんは「日本は他の先進諸国と比べても摂取量が多い」と指摘する。しょうゆやみそなど、塩分を含む調味料が多いことが背景にあるといわれる。

摂取量が多いと、特に心配なのが高血圧だ。血中の塩分が多いとき、塩分の割合を下げようとして血流が増え、血圧が上がる。高血圧は動脈硬化、心筋梗塞や脳卒中などにつながる危険があり、普段の生活では減塩を意識したほうがよい。

毎日の食事の塩分を確認するにはどうしたらよいか。女子栄養大学教授の蒲池桂子さんは「一日の食事メニューを書きだして、食品成分が掲載されている市販の本で計算する方法が確実」と話す。トースト1枚に0.7グラム、親子丼1.2グラム、というふうに、身近な食べ物の塩分量を把握するきっかけにもなる。味噌やしょうゆなど塩分が多い調味料はもちろん、どんな食品に塩分が多く含まれているかが頭に入っていると減塩に取り組みやすい。

■日常の生活、薬味など工夫し減塩

「高血圧対策」や「減塩」といった言葉が入ったレシピを見て調理したり、高血圧治療用の冷凍食品や宅配食などの減塩食を試したりする方法もある。最近の減塩メニューはおいしく感じられるよう、工夫を凝らしている。それでも味付けが物足りないと強く感じるなら、塩分の多い食事を普段食べている証拠だ。

自分の血圧を把握することも大切。高齢者なら最高血圧が140以上、最低血圧が90以上。若年・中年層なら最高130以上、最低85以上の場合、より一層の注意が必要だ。この場合、日本高血圧学会のガイドラインでは、食塩は一日6グラム未満と定めている。

蒲池さんは「夏場のメニューなら、薬味や酢を上手に使って減塩するのがコツ」と助言する。そうめんや冷やしそばなどの麺類では、ミョウガやネギ、シソで辛みを出すと、つゆが薄くても舌が満足できる。うまみ成分豊富なゴマを麺に絡めると、さらに味が出る。

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