もうすぐ夏本番。運動不足の解消や親と子のコミュニケーションに、水泳の出番が増えそうだ。心強い味方になりそうなのが、スマートフォン(スマホ)などで使える水泳アプリだ。泳いだ距離やタイムを記録する本格的なものから、初心者にもわかりやすく泳ぎ方のイロハを教えてくれるものまで、様々な種類がある。目的に応じて上手に活用してみてはどうだろうか。
水泳のタイムを計るときにはストップウオッチを使うことが多い。専用のアプリを使えば、さらにいろいろな方法で計測できる。TAGAI WORKS(大阪市)が開発したアプリ「GoSwimWatch」は、25メートルや50メートルなど、一定の距離ごとにかかる時間を示すラップタイムを計るのに便利だ。
通常のストップウオッチは画面が小さく、計測中は細かなラップタイムを表示できないものも多い。例えば25メートルプールを連続して何往復もするような場合、このアプリを使えば「今のペースは1往復目と比べてどのくらい速いか」といった状況を常に確認しながら、タイムを計ることができる。
手で水をかくペースを自動的に計算してくれる機能も役に立つ。計る人が泳いでいる人の手をかくタイミングに合わせて「ストロークテンポ」のボタンをたたけば、アプリが1分あたりのストローク数を自動で算出。無駄に手をかきすぎていないか、泳ぎが間延びしていないかなどを数値でチェックすることができる。
泳いだ人や日時、種目ごとに成績をデータベースに登録して管理する機能もある。自分のベストタイムからの差を確認でき、1往復ごとのラップタイムを折れ線グラフにして表示できる。自分にとってベストなペース配分を考えるのに使えそうだ。このアプリを利用している東京都在住の男性は「まるで部活のマネジャーのように、細かい記録の管理もしてくれる。もっとうまくなろうとモチベーションが上がる」と話す。