熱中症にご用心 年齢で違う「発症しやすい場所」「暑さ指数」活用を

■水分・塩分が大切

環境省は熱中症予防情報のサイトを開設し「暑さ指数」を公表している。気温や湿度、放射熱をもとに指数化した。指数は「ほぼ安全」から「危険」までの5段階に分かれる。

危険の場合、外出をなるべく避け涼しい室内に移動するよう勧めている。運動も原則中止する。厳重警戒の場合は、外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。運動は体温が上がりやすい持久走などを避ける。現在の指数に加え予測値も分かるので、出かける際などの参考になる。大阪市では指数が警戒以上になると、救急搬送者が急増する傾向がみられた。

日常の過ごし方はどうすればよいだろうか。三宅センター長は「まずは食事で水分や塩分、栄養をしっかりとることが大切だ」と話す。のどが渇いた際は水分を補給する。とりわけ高齢者はのどが渇かなくても水分をこまめに取ろう。汗で塩分が出てしまうのでスポーツドリンクや食塩を少し入れた水がよい。

エアコンや扇風機も上手に使おう。節電は大事だが、熱中症になってしまっては元も子もない。外出する際は帽子をかぶるなどして直射日光を避ける。体調が悪いときは無理をしない。

もし熱中症かなと思ったら、早めに対処することが重要だ。大量の汗をかいたりめまいを感じたりした際は、涼しい場所に移って体を冷やし、水分や塩分を取る。自分で水分・塩分を取れないほど体がだるければ、すぐ医療機関を受診しよう。

意識を失ったりけいれんを起こしたりした場合は、まず救急車を呼んでもらう。そして周囲の人が首やわきの下、足のつけ根などを氷や水で冷やす。熱中症は急速に症状が進みやすい。「暑い環境で元気だった人が突然倒れた」などと医師や救急隊員に伝えれば、適切な治療につながる。

(浅沼直樹)

ひとくちガイド
《ホームページ》
◆各地の「暑さ指数」を知るには
「環境省熱中症予防情報」(http://www.wbgt.env.go.jp/)
◆熱中症になった場合の対応や予防策を解説
「熱中症環境保健マニュアル」(http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html)

[日本経済新聞朝刊2013年6月23日付]

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