「臭わない」部屋干し術 40通りで徹底比較最強は「除湿+扇風機」

ところが霧吹きで再び湿らせると、全く状況が違ってくる。無風ではぬれた雑巾のような悪臭が漂った。

酢を入れてすすいだ布きれは、乾いた時には感じなかった酸っぱい臭いが残った。かすかに香りが残る精油は成功したと思ったが「精油の香りは好みが分かれますよ」と石田さん。一般化はできないようだ。漂白剤を使っても無風で乾かしたものは臭った。

2人で臭いをかいでも特に気にならなかった成功例は、洗剤のみで洗い、エアコンの除湿機能と扇風機を使って乾かしたもの。乾くまでの時間が1時間半と最も短く、早く乾いて菌の増殖を防げたようだ。

洗剤に漂白剤を入れて洗うと、エアコンや扇風機を使えば、臭わない。この方法では漂白剤が菌の増殖を抑えたようだ。

扇風機のみで乾かしたものはやや臭った。風の当て方を変えても乾くまでの時間は変わらず、2時間半程度。乾燥時間は比較的短いのに臭ったのは「室温も湿度も高く、乾ききる前に雑菌が増えてしまったのかもしれない」と弦巻さんは推測する。間隔をあけて干したり、日光干ししたりすると、やはり全体的に臭いは少なかった。

エアコンを使うと電気代はかかるが、扇風機を併用すれば短時間で済む。1度ついてしまった臭いを取り除くのに何度も洗濯機をまわすことを考えると、決して高くない気がした。

記者のつぶやき
実験に使った厚手のタオルは夫が愛用していた。我が家で一番古いタオルなので提供してもらった。細かく切り分けると古びてごわごわしているのがはっきり分かり、何だか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。代わりにおろした新しいタオルは臭いが出ないように、一手間かけることを心に決めた。
梅雨に限らず、花粉や大気汚染で外干しをためらうことが増えている。機器をうまく活用して部屋干しの達人になりたい。
(坂下曜子)

[日経プラスワン2013年6月22日付]