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ついカッとなって失敗 怒りをコントロールする方法

2013/5/30 日本経済新聞 プラスワン

ささいなことでイライラしたり、ついカッとなったりして、人間関係が悪くなった経験はないだろうか。怒りの感情をコントロールする技術は、家庭生活や社会生活を円滑に送るために必須だ。適切に対処する方法を専門家に聞いた。

そもそも人はなぜ怒るのだろうか。対人関係療法専門の精神科医、水島広子さんは「怒りのほとんどは『予定狂い』が原因」と教える。

何かが自分にとってあるべき状態ではないことを示す感情が怒りである。例えば、相手に「こういうふうに動いてほしい」と期待しているのに、その通りに動いてくれないときに怒りが生じる。

これを知るだけでも、単なる相手への人格批判から解決可能な問題に変わるという。「あなたはルーズだ!」というレベルから「私があの人をルーズだと思うのは、いつも遅刻するからだ」と自分の期待とのズレに気づき「遅刻をやめてもらえば解決する」と方向性が分かる。

そうすれば「『遅刻しないでくれますか』と伝える」、あるいは「事情を聞いて、もしどうしても変われないようなら、自分も遅れて行けばいい」と手を打てる。

夫婦のカウンセリングもする水島さんは、夫婦げんかで多いのは「相手の言動に対して自分勝手にストーリーを作り、相手を評価すること」と話す。例えば「夫が私の誕生日を忘れていた」という事実に対し「私は大切にされていない」と考える。さらに「あなたは私を大切にしていないから忘れたんでしょ!」と決めつける。すると夫は決めつけられたことに怒りを感じ、けんかに発展してしまう。

自分が被害者であるかのように考えがちな人は「もし自分と親しい人に同じことが起こったら、どう言ってあげるかを考えてみるといい」と水島さんは助言する。「旦那さん、うっかりしていただけじゃないの」と考えるのではないか。「その言葉をそのまま自分に言ってあげれば、勝手なストーリーを作らずに済む」という。

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