目に入る紫外線、夏場は朝も注意 9時ごろピーク反射にも気をつけて

日差しが目にまぶしい季節になった。海やプール、山などに出かけることが増える夏は、目の病気も多くなるという。プールでかかりやすいウイルス性結膜炎のほか、紫外線の影響で目が傷ついたり、視力が弱くなったりすることもある。夏場の目の健康についてまとめた。

地域のテニスクラブに通うA君(13歳)は昨夏、目の白目が少し盛り上がり黄色いシミができているのに気づいた。心配になって眼科に行くと、紫外線をあびすぎたことによる瞼裂(けんれつ)斑と診断された。

頭上にくる紫外線は太陽が最も高くなる正午前後が強くなる。しかし、金沢医科大学眼科学講座の佐々木洋教授は「目に入る紫外線は、春から秋にかけて、9時と14~15時が最大値になる」と話す。

佐々木教授はジョンソン・エンド・ジョンソン(東京都千代田区)と共同で、人形を使って太陽の高さや頭の角度などから、目に特に影響を与えると考えられる紫外線B波の強さの時間ごとの変化を調べた。その結果、太陽が地面から40度程度の角度にある「9時ごろ」と「14~15時ごろ」に、紫外線が最も強く目に差し込むことがわかった。

角膜の細胞に傷

紫外線を一気にあびると、急性の症状で結膜(白目の表面)の充血や角膜(黒目の表面)の細胞が傷ついてはがれ、目が痛くなる場合がある。慢性的なものでは、A君のような瞼裂斑や、結膜の細胞が異常に増えて黒目まで覆うほどになる翼状片、レンズの役割をする水晶体が白く濁る白内障が出やすい。

翼状片は早いと30代から始まり、失明の危険性もあるという。充血やゴロゴロする違和感が出始め、乱視が強くなってくると手術で増えた結膜の細胞を取り除く。瞼裂斑は失明の危険性は無いと考えられるが子どもでもなりやすい。一度できると消えにくいが、抗炎症目薬で違和感を取り除く治療をする。

紫外線の対策としてはまず、紫外線カット機能のあるサングラスや眼鏡をかけるのがよい。ただ、紫外線は正面からだけ入ってくるわけではない。「目の斜めうしろから様々な角度で入ってくる紫外線は角膜で屈折して一定の場所に集まり、入った時の20倍の強さになることもある」(佐々木教授)

耳を覆うツバの広い帽子をかぶってサングラスなどをかけるか、耳にかける部分が厚く、ゴーグルのように目を覆うサングラスを選ぶとよい。また、視力矯正用のコンタクトレンズを使用している人なら、紫外線カットをうたう製品を選んでもいいだろう。これらは路面などから照り返す紫外線にも対応しやすい。

紫外線対策のほか、夏場のプールではウイルス性の結膜炎にも注意が必要だ。重症になると、角膜の細胞が傷ついてはがれ、とても痛い。泳いだ後に目を洗っても予防にならないので、ゴーグルを着用するようにする。

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