2013/5/15

あまり知られていないようだが、バス各社も「環境定期券」などの名称で運賃の割引制度を実施している。二酸化炭素(CO2)抑制のために週末や祝日のマイカー利用を減らし、代わりにバスに乗ってもらおうという趣旨だ。

定期券所有者に対し本人と同伴家族の運賃の割引をする。適用日や割引率は様々だが、国土交通省によれば「全国で民営・公営合わせて207社(2013年3月末)が導入している」(自動車交通局)という。

その他のサービスでは、NHKが離れて暮らす家族などを対象に、放送受信料の半額を割り引く「家族割引」を実施している。「06年12月に導入し、今年3月末で加入件数は約66万件に上る」(広報部)。

引っ越しに関しては、ヤマトホームコンビニエンス(東京都中央区)の家族割引サービスがある。急な引っ越しで「夫が先」「家族は後で」と時間差ができた場合に、後から引っ越しをする家族の料金の割引をする。

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ファイナンシャルプランナー(FP)の横山光昭さんは子どもが6人いる大家族。「夏の家族旅行では幼児100円、子ども半額といったルックJTBのファミリープランをよく使った」と振り返り「家族で同じサービスを使うなら、まず割引があるかどうか確認したい」と続ける。

家族向けの割引・サービスは多種多様。中には家族の範囲も含めて、利用に条件や制限を設けているケースもあるので注意が必要だ。本当に割安かどうか、他社のプランと比較するなど小まめなチェックも欠かせない。

(土井誠司)

[日経プラスワン2013年5月11日付]