働き方・学び方

イチからわかる

企業の成果、決算書でどこまでわかるの?

2013/5/8 日本経済新聞 朝刊

からすけ 新聞で「決算」っていう文字を最近よく見るよ。何億円黒字とか赤字とか。街で「決算セール」って見るけど、何か関係あるの?
イチ子お姉さん 決算は、その会社がどんな成果(せいか)をあげているかがわかる「通信簿(つうしんぼ)」。決算セールは、その成績アップのためにすることが多いわ。

■会社の成果を一覧に

からすけ セールがどうして成績アップになるの?

イチ子 決算書は1年ごとに会社の成果をまとめたもの。その1年の終わりが近づくと、値下げをしてでも多く製品を売って、売れた金額を増やそうとしたり、売れ残りを少なくしようとしたりする会社があるのよ。

からすけ 最後の追い込みって感じだね。今の時期に決算の記事が多いのはどうして?

イチ子 日本では国が予算を決める期間に合わせて、3月末を1年の区切りにする会社が多いの。これを「3月期決算」というわ。3月期決算の会社が4月から5月にかけて1年間の成果を発表しているのよ。

からすけ 僕(ぼく)の通信簿は年3回だけど、1回ならいいよね。

イチ子 いいえ。上場企業といって、証券取引所(しょうけんとりひきじょ)で株式(かぶしき)が取引されている会社は、3カ月ごとに決算の途中経過(とちゅうけいか)を発表しないといけないと法律で決まっているわ。1年を4回に分けるから、これを「四半期(しはんき)決算」と言うの。子会社や関連(かんれん)会社のように、グループ会社全体を一つの会社と見立てた「連結(れんけつ)決算」も公表しなければならないし。

からすけ そんなに何度も発表して、誰(だれ)が見てるの?

イチ子 まず、会社の株式を売り買いしている投資家(とうしか)ね。投資家は決算の内容を見て、その会社の株の売り買いをどうするかを自分で決めているのよ。ほかにも会社にお金を貸している銀行や、その会社と取引がある会社も注目しているわ。

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