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気になるイボ 種類によって異なる予防法と対処法 ウイルス性には保湿

2013/4/25 日本経済新聞 プラスワン

スキンタッグはイボの茎が細ければ、はさみで簡単に切除できる。ただ自分で切るのは避け、皮膚科医にお願いした方がよい。老人性イボは液体窒素による冷凍凝固療法やレーザーで焼いてとるのが一般的。できた部位や大きさに応じ、切除の仕方は変わる。液体窒素やレーザーを使う場合、1~2週間でイボは消えることが多いが、またできることもある。費用は数千円前後という。

老人性イボに見えても、まれに悪性のものがあるので注意したい。見分けるポイントはないものか。

悪性には要注意

虎の門病院(東京都港区)の林伸和・皮膚科部長は悪性のがんの一つ、悪性黒色腫の判定基準として次の5項目を上げた。(1)左右対称でない(2)境界が不鮮明(3)色むらがある(4)直径が大きい(5)隆起している――。

これらに加え、半年や1年でイボが急に大きくなったり、増えたりした場合、また出血したり、皮がむけ、ただれた状態になったりしたら、早めに皮膚科を訪ねたほうがよい。

非ウイルス性のイボは紫外線による皮膚の劣化が原因なので、予防には紫外線対策が一番。日焼け止めクリームを塗れば、発がん予防にもなる。一方、ウイルス性イボの予防には、皮膚の保湿を心がける。スキンクリームなどを塗り、皮膚がかさつかないようにしておくことが大切だ。

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■角層が厚くなる「タコ」 「ウオノメ」は芯がある

イボとよく混同されるものにタコやウオノメ、ホクロなどがある。虎の門病院の林部長によると「タコは皮膚の表面の角層と呼ばれる部分が均質に厚く盛り上がり、固くなった状態」。指先にできるペンダコなどが代表例で、タコはできても痛くない。

ウオノメは「皮膚の内部に盛り上がり、芯があり、表面は出っ張らない」。芯が魚の目のように見えるため、その名がついた。タコもウオノメも何らかの圧力がかかることでできる。足にできるウオノメは痛いが、市販薬で治療は可能という。タコやウオノメはできる部位が限定的という点で全身にできるイボとは違う。

ホクロとはどう違うのか。大路院長によると「皮膚の表皮細胞の間に交じっている色素細胞が一部で集団を作った状態」を指す。数の多少は個人差や遺伝もあるという。ホクロも直径7ミリを超えるような大きさになると、がん(悪性黒色腫)の可能性もあるので、皮膚科を受診したほうがよい。

(編集委員 堀威彦)

[日経プラスワン2013年4月20日付]

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