目標設定は本音で 「やる気」を持続するコツ

春から新しいことを始めようと張り切っている人も多いだろう。やる気を持続して効率良く仕事をしたり、目標を達成したりするにはどうすればいいのか。さらに目標に対して頑張れなくなっている人や、やる気が全く出ない人はどう対処したらいいのか、専門家にアドバイスを聞いた。

「大前提として、どんな人間もモチベーションをずっと高いレベルでは維持できない。山あり谷ありが普通です」。企業研修を手がけているリンクアンドモチベーション会長の小笹芳央さんは、こう話す。

問題はやる気が下がってきたときにどうするかだ。上げるきっかけを自ら作ることが大切で、その方法は2種類あるという。「時間」の物差しを変える「タイムスイッチ法」と、「視界」の範囲を変える「ズームスイッチ法」だ。

時間の物差しが短くなっているとき、例えば数日間のうちにやるべきことが重なって、やる気が落ちている場合は、時間の物差しを今後の人生5年、10年と長くすると、目の前のハードルが当然、越えられるものに思えてくる。

逆に時間の物差しが長すぎて、今の憂鬱をつくり出しているとき、例えば学生が「自分の老後は年金がもらえないのではないか」と考えて、意欲を失っているような場合は、時間の物差しを今日一日に短くすると、目の前のことに集中しやすい。

視界が狭くなると、やる気が下がることがある。例えば特定の人との人間関係がこじれただけで、この世の終わりのような気持ちになっている場合は、視界を広く持つ。地球全体を想像すれば、自分の悩みが相対的に小さく思えてきて意欲もわきやすい。逆に視界が広すぎて、日常に力が入らないとき、例えば「日本の政治が心配」「世界経済が不安」と憂えている場合は、今日の自分の行動だけに焦点を絞ると力が入りやすい。