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中指と薬指を少し曲げて 重い荷物、楽に運ぶコツ 脚や背中の力も使って

2013/3/8 日本経済新聞 プラスワン

もうすぐ春、新生活や人事異動の準備に取りかかる人は多いだろう。引っ越しや席の移動で荷物を詰めた段ボールを運ぶ際、久しぶりの力仕事で腰をグキッと痛めることは避けたい。最近何かと運動不足な記者(29)が、体を痛めずに上手に荷物を運ぶ方法を探ってみた。

ふだん働いている場所で、床に置いた荷物を持ち上げ、階段10階を上ったあと、机や椅子で入り組んだオフィスを約40メートル進む難コースを設定した。1回運ぶのにかかる時間は5、6分。運び方に工夫を加えながら1日4、5回運び、体の疲れ具合をみる。

■最初は力任せ 腰がズキズキ

主に運ぶのは段ボール。単行本25冊、約10キログラム分を詰め込んだ。このほか、ひもで縛った雑誌7キロ(20冊分)を片手ずつ持ったり、10キロの丸テーブルや椅子を運んだりした。

最初は力任せで試す。実は力に自信が無いわけではない。会社では草食系と思われがちだが、学生時代にアメリカンフットボールをたしなんだ隠れ体育会系。最近は運動不足だが、問題なく運べるはず。

しかし甘い予想はすぐに崩れた。1回運んだだけで腕の力こぶの部分が疲れ出す。2、3回目になると握力が無くなり段ボールの横側をつかんだ手が滑り、階段上りで膝もガクガク。荷物の上げ下ろしが雑になり腰はズキズキする。結局4回目でギブアップ。「なんて運びにくい段ボールなんだ」と八つ当たりした。

一番つらかったのは持ち上げる時の腰の痛み。そこで、吉祥寺整体みやびカイロプラクティック療院(東京都練馬区)院長の冨士本英昭さんに会いに行った。冨士本さんは「腰を下げ、片方の膝をついてから荷物を持ち上げましょう」と助言。脚の力を利用して、腰への負担を減らす。ぎっくり腰や椎間板ヘルニアのリスクを抑えられるという。

次の日、今までの中腰姿勢を改めて、片膝をついて段ボールを上げ下ろしした。少し面倒くさいが、確かに効果あり。前回と同じく4回荷物を運んだが、腰の痛みは半減した。

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