月額100円の保険も 自転車事故のもしもに備える

通勤通学や買い物、休日の散策など、手軽で便利な足として自転車に乗る人は多い。ただ、自転車による事故も少なくない。最近は、事故に対応した保険も増えている。自動車のように日ごろのメンテナンスや保険に心を配り、万が一に備えておきたい。

便利さに慣れると忘れがちだが、自転車には急ブレーキで転倒したり、他人にけがをさせたりと危険がつきまとう。警察庁のまとめによると、交通事故件数全体は近年減少傾向だが、自転車事故の占める割合は、2割程度と高水準が続いている。

ルールとマナーを守り安全運転を心がけるのは大前提だが、もしものリスクに備える保険も考えたい。

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最初に確認したいのは、すでに入っている保険だ。マイカーを持つ人は、強制の自賠責保険のほかに大半が任意の自動車保険にも入っている。この自動車保険のなかには自分や家族が自転車で事故を起こした際の賠償にも対応できる「個人賠償責任特約」が付けられる場合が多い。

自分の治療費では、日常生活でのけがのときに補償を受けられる傷害保険がある。その多くでも個人賠償責任の特約を用意している。従来の保険料に上乗せする形で賠償責任を負う事態に備えられる。

マイカーを持たない人や、傷害保険は敷居が高いという人も増えている。そういうときは、自転車事故に的を絞った保険を検討してみよう。ニーズが高まっているのを背景に自転車向けを強調した商品が増えつつある。表に主な保険の保険料や賠償責任補償の上限額などをまとめた。

例えばau損害保険が20~30歳代の若者世代を狙って2011年に発売した「100円自転車プラン」。自転車に乗る時の事故に特化して保険料は月払いだと100円、年間一括で1070円と負担が少ない。スマートフォンやパソコンから深夜帯に契約する人も多いという。交通事故全般のけがに対象を広げ、補償を手厚くして入通院にも対応できる「新自転車ワイドプラン」も加えた。

事故相手との示談交渉サービスが付きセブン―イレブンで入れる自転車向け保険、ヤフー!プレミアム会員専用の「ちょこっと保険」、ジャパン少額短期保険が手掛けて盗難補償なども付けられる「ちゃりぽ」など商品は様々だ。

一般の保険とはやや性格が違うが、自転車好きであれば交流組織に入って会員向けの保険を利用する手もある。会員数2万人に達する日本サイクリング協会(JCA)の「JCA自転車総合保険」が代表格。自転車走行の基本ルール「車道左側通行」を名前にしたチームキープレフトプロジェクトなどでも会員向け保険がある。