N
マネー研究所
学んでお得

2013/1/16

学んでお得

東京都の男性会社員、Bさん(39)は、毎月の給料を専業主婦の妻に渡し、小遣いを3万円受け取る。手取り収入は月40万円弱。小遣いの金額自体は少なくないと思うが「息抜きや趣味の費用に充てる金額がほとんどない」。

残業が多いため夕食も外食が多く、毎日の食費が平均すると千円ほどかかる。これで約2万円飛んでいくほか、職場で半強制的に誘われる飲み会代、風邪を引いたときの医療費なども小遣いからだ。

新生銀行が「小遣いの使い道で大きな支出は何か」と尋ねたところ、97年には「飲み代」が51%で最多だったのに対し、12年は「昼食代」が49%と最多。「飲み代」は36%に減った。

畠中さんは「昼食など平日の食事代は、生きるための費用。本来の小遣いの使途ではない」と指摘する。飲み会も、同僚との息抜きなら小遣いでいいが、歓送迎会など職場の行事で強制参加なら家計から出すのが筋だという。

歓送迎会や仕事で着るスーツなど、季節によって支出が大きく変動する費用は、毎月の小遣いでなく、年間の予算を計上して家計から出すのがポイントだ。

家計支出には、携帯電話などの通信費や資格取得費といった、必要経費か趣味か分別が難しい費目もある。「自由裁量の金額を確保した上で、細かい使い道は夫婦で交渉して決めよう」と平野さんは言う。

ここで大切なのは「使い道のルールは夫婦共通にすること」(畠中さん)。とくに妻が専業主婦の場合、夫だけが小遣い制で、妻の支出はすべて家計からということになりかねない。

オリックス銀行が12年に行った調査では、夫に贈るプレゼント代は「家計の預貯金から出す」と答えた妻が44%と最も多かった一方、妻へのプレゼント代は「自分の小遣いから出す」と答えた夫が66%もいた。

夫の支出は小遣いから、妻の支出は家計から、では夫婦間の不公平につながり、小遣い制への抵抗感を生んでしまう。公平な小遣いで夫婦円満にお金をためよう。

(大賀智子)

[日経プラスワン2013年1月12日付]

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし