トイレついでに

「実は洋式トイレが一番やりやすい」と都竹教授は笑う。トイレに入ったときに手軽にやれるトレーニングだ。腕立て伏せなどもあり、10回を1セットにして1日2セットやるのが目安となる。

1カ月ほどで筋肉が増えて基礎代謝が上がり、太りにくくなるという。都竹教授は「食べ物を和食に、飲み物を水やお茶など無糖のものに切り替え、摂取カロリーを抑えると効果的」と話す。

鈴鹿医療科学大学の金原正幸准教授が推薦するのは、腹式呼吸にエクササイズの要素を取り入れた「ドローイング」と呼ぶ運動だ。横になって息を吐きながら腹をへこませるだけで、腹筋運動ほど激しくないが、腹周りの筋肉を鍛える効果は高いという。

あおむけに寝て膝を曲げ、ゆっくりと息を吸い込み、ゆっくりと吐いて腹をへこませる。へこませた状態で、胸だけで浅い呼吸を続ける。息を吐き切るには、腹部を横に走る腹横筋などがしっかりと動く必要があり、その状態を維持するのにも筋肉を使う。

腹式呼吸をするときに胸郭と横隔膜が大きく動くため、骨格と内臓を支えるインナーマッスルと呼ぶ体の深部のさまざまな筋肉が鍛えられる。姿勢がよくなるなどの効果も期待できるという。

「これから新年会が続く」という人も多いだろう。年末年始を反省して傾向と対策を考える必要がありそうだ。

(浅沼直樹)

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(http://www.selfdoctor.net/q_and_a/2007_11/icho/icho.html)
◆熊本大学・都竹茂樹教授が「チェアスクワット」などの運動を動画で解説している
(http://goo.gl/sFGng)

[日本経済新聞朝刊2013年1月6日付]