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入浴直後でなくてもOK 保湿剤の効果的な塗り方

2013/1/5 日本経済新聞 朝刊

冬将軍も本番。乾燥注意報が連日出るようになると、皮膚のトラブルが増えてくる。そんなときに欠かせないのが保湿剤。だが塗る回数や量、塗り方などを迷いながら自己流で使っている人は多い。肌の保湿のメカニズムを知り、保湿剤のより効果的な使い方を覚えよう。

都内のあるドラッグストア。保湿剤が並ぶ陳列棚の前で会社員の藤本ゆかりさん(仮名、40)は悩んでいた。藤本さんは冬になると腕や背中、すねなどのかゆみに苦しむ。ワセリンやクリーム、ローションなどさまざな形態があるが、「何を選んだらよいのか」と困惑気味だ。

皮膚は厚さが約0.2ミリメートルの表皮が覆う。表皮の上層には角層があり、他に3つの層が積み重なっている。これらが病原菌や化学物質などの侵入を防ぎ、体内の水分を保つバリア機能を果たす。

保湿するうえで最も重要なのは、角層とその表面を覆う皮脂膜だ。東京逓信病院の大谷道輝副薬剤部長は「皮脂膜の量が減ったり、角層が傷んだりすると、体内の水分が外に逃げやすくなり、トラブルを起こしやすい」と指摘する。

皮膚は通常、角層細胞同士のすき間を埋めているセラミドなどの「角層細胞間脂質」、角層に含まれる「天然保湿因子」、皮膚の表面を覆っている「皮脂膜」の3つの物質で潤いが保たれる。天然保湿因子が水分をつかまえて離さず、角層細胞間脂質が水分を挟み込んで外に出るのを邪魔する。大谷副薬剤部長は「皮脂膜や天然保湿因子、セラミドなどの減少によるバリア機能の低下を防ぐために保湿剤を使う」と説明する。

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