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罹患歴ない人は重症化も 大人こそ必要な予防接種

2013/1/3 日本経済新聞 プラスワン

インフルエンザや風疹が流行している。その効果的な対策の一つが予防接種だ。予防接種は赤ちゃんや子どもが受けるものと思いがちだが、大人がかかる病気の対策としても有効だ。大人が受ける際のポイントをまとめた。

予防接種は免疫のタネとなるワクチンを注射したり、皮膚につけたりして病気に対する免疫力をつける。予防対策として検討するとよい。その際、医師に相談することが大切だ。

重症化する場合も

インフルエンザの流行が話題だが、意外に知られていないのが風疹の流行だ。国立感染症研究所によると、今年(12月16日現在)の累計感染者は2231人で前年同期の約6倍。潜伏期間は2~3週間で熱や発疹などの症状が出る。

特に20~40代の男性は学校で風疹の予防接種がなかった人が多く、発症者も多い。大人は症状が長引いたり、関節痛がひどくなったりすることもある。妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんに障害がでる恐れがある。妊娠中だと風疹の予防接種を受けられない。国立感染症研究所の多屋馨子さんは「家族や職場に妊婦がいる人は予防接種を受けた方がよい」と話す。

風疹のほか、麻疹(はしか)、水痘などは、子どもの時に罹患(りかん)していれば免疫ができて基本的には発症しないが、大人で発症すると重症化する場合もある。かかっていなければ予防接種を検討すべきだ。

最近注目されているのが、子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチン。HPVは主に性交渉を通じて感染する。子宮頸がんは20~40代で増加傾向にあり、女性は検討するのもよいだろう。

高齢者は肺炎球菌ワクチンの接種を検討すべきだ。肺炎で亡くなる高齢者は増えており、厚生労働省の人口動態統計によると2011年の死因3位だった。費用は原則自己負担だが助成している自治体もある。

国外に出る際には、渡航先の感染症リスクを確認しよう。東南アジアやアフリカは特に注意が必要。地域別に接種した方がよいワクチンなどは厚労省検疫所のサイト「FORTH」(www.forth.go.jp/)で調べられる。

狂犬病など期間を置いて複数回接種する必要があるワクチンもある。成田空港検疫所によると「できれば渡航の半年前、遅くとも3カ月前には予防接種の計画を立てるのがよい」という。急な出発で間に合わない場合は、国内で接種後、残りを渡航先の医療機関で接種することもできる。

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