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冬場の便秘を解消 「セル・エクササイズ」とは

2012/12/26 日本経済新聞 朝刊

「おなかが張って仕方がない」「トイレに1時間こもっても出ない」。男女を問わず便秘はつらいものだ。冬場は食事以外で水分をとらなくなるうえに、寒さで運動が減って腸の働きも鈍りがちで、便秘になりやすい。便秘には大きく2つのタイプがあり、対処方法が違う。生活習慣を見直すことも必要だ。

便秘は便が長く大腸にとどまり、水分が吸収されて固くなった状態だ。3日続けて排便がない状態が習慣になると「慢性便秘」といわれる。

慢性に2タイプ

日常で多い慢性便秘には、主に2つのタイプがある。大腸の運動能力が低下して起こる「ぜん動不全型」と、便が直腸まで行くのに排せつできない「直腸・肛門型」だ。

たまった便は腸の筋肉が収縮を繰り返すことで肛門まで運ぶ。これがぜん動で、年を取るにつれて弱くなりがちだ。このタイプはお年寄りや妊婦に多い。

直腸・肛門型は直腸に便がたまっているにもかかわらず、便意を感じない。通常は直腸が便で押し広げられると、脳に刺激が伝わり「ウンチを出せ」という命令を出す。直腸が収縮し、すこしいきむと括約筋が開いて便が出る。

だが、繰り返し便意を我慢すると、直腸から脳に伝わる刺激が鈍くなって便意を感じにくくなる。周囲を気にしてトイレを我慢しがちな若い女性に多い。市販の便秘薬の多くは腸を刺激して収縮を強めて便意を促すため、直腸・肛門型には効果が薄いという。

夜更かしや長時間の通勤、通学が当たり前になっている現代は、朝の便意を我慢しがちで便秘になりやすい。慢性便秘になると、おなかが張るほか、食欲不振やイライラといった症状が表れる。

便秘が長期に及ぶと、腸閉塞になる恐れがある。激しい腹痛や吐き気などの症状があり、救急車で運ばれることも多い。最悪の場合、便がたまった腸を外科手術で切除することもある。「たかが便秘」と侮ってはいけない。

慢性便秘の解消には、ありきたりだが、まず食習慣を変えてみよう。水溶性の食物繊維が豊富なプルーンやキウイ、海藻、大根、アボカドなどは便が軟らかくなりやすい。リンゴやかんきつ類などに含まれるペクチンは、腸のぜん動運動を促す効果があるとされる。食物繊維の摂取量は1日約25グラムが目安だ。

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