ヘルスUP

健康づくり

日々の家庭血圧、ネットで管理 医師が治療に活用

2012/12/18 日本経済新聞 朝刊

インターネットを使って日々の血圧を管理するサービスが始まった。定期的に測ったデータを包み隠さずに記録すれば、本当の状態がわかって治療に生かせる。自分で測る「家庭血圧」の有効性は認められており、サービスを利用しなくても、携帯型の血圧計などでこまめに記録することでも効果は期待できる。

高血圧のサラリーマンが多く通院する神田クリニック(東京・千代田)。馬渕浩輔院長がのぞき込むパソコン画面に映しだされるのは、都内に住む男性(42)の血圧データだ。血圧の推移がグラフに表示されるほか、朝晩の平均値や曜日別の傾向などがひと目でわかる。

この男性を初めて診療したとき、収縮期(上の血圧)が146/拡張期(下の血圧)が100あった。診察時の血圧が130/85を上回ると、降圧剤を使うことが多い。馬渕院長は降圧剤を処方するか悩んだが、まずは食事と運動で様子をみることにした。

血圧計に通信機能

通常、日々の血圧は患者が測って記録するが、馬渕院長はオムロンヘルスケアの「メディカルリンク」というサービスを利用した。家庭で測った血圧データがネットを通じて自動で医療機関に送信される。そのデータを見ながら、医師は薬の効果などを判断する。

患者は通信機能付きの専用血圧計を買って氏名などを登録する。病院がサービスを導入していれば、発行された登録カードをかかりつけの医師に渡すと利用できる。専用の血圧計が1万5750円(税込み)で、このほか毎月800円の管理料がかかる。

ホリイ内科クリニック(京都市)は62人の高血圧患者について半年間ほど試してみた。利用者の最高齢は96歳だったが、問題は起きていない。堀井和子院長は「データによって適切な投薬量などの判断が変わり、血圧の改善につながった患者もいる」と話す。

オムロンのメディカルリンクでは、患者は血圧を測るだけ。医師用の画面にはグラフなどになって表示される

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL