まず基本6種から 体調整えるハーブティーの飲み方

師走は仕事や忘年会で忙しく体調を崩しがちだ。「薬を飲むほどではないが、調子がよくない」と感じたときにハーブティーが役立ちそうだ。伝統的な植物療法の一つで、心身の不調を整える作用があるとされる。特徴や飲み方を専門家に聞いた。

「冷え性がつらい」「生理前はイライラしがち」……。ハーブ専門店、エンハーブ・ルミネ有楽町店(東京都千代田区)には多くの客が体調の相談に訪れる。

科学的検証進む

常時50種ほど並ぶ茶葉は「ストレスがたまりすぎてキリキリつらい時に」「いつまでも若く美しくありたいと願う時に」など、目的別の商品名が付いている。スタッフが悩みを聞きながら試飲をすすめ、目的と味の好みに合う茶葉選びを手伝う。

ハーブは、ラテン語で「草」を意味するヘルバ(Herba)が語源。主に西洋の民間療法などで古くから使われ、経験則に基づき期待できる作用が明らかになってきた。科学的検証も少しずつ進みつつあり、医療現場でも治療に組み合わせることがある。

「毎日2~3杯、ハーブティーを試してみましょうか」。東京都港区の心療内科、赤坂溜池クリニックを訪れた30歳代の女性会社員は中等度のうつ病と診断された。抗うつ剤は眠気など副作用があり患者に抵抗があったため、降矢英成院長はセントジョーンズワートというハーブティーを勧めた。セントジョーンズワートは神経疲労や軽~中等度の抑うつに効果があるとされ、ドイツでは治療の中で広く使われている。

好きな時間にお湯を注いで3分ほど蒸らして飲む。この女性会社員は仕事の負担軽減などの生活指導を受け、1日2~3回のハーブティーを併用した結果、数カ月で不安感や落ち込みが軽減した。ハーブティーは医薬品ではないものの、体に良いことをしているという満足感があり、胃腸も温まるため、心身の緊張が緩やかにほぐれるという。

ハーブには様々な色や味わいがあるが、どのように選べばいいのだろう。日本初のハーブ専門外来を立ち上げたハーブ医療の専門家、山手クリニック(東京都目黒区)の入谷栄一医師によると、学術論文が多く発表され、味も飲みやすく、ハーブ専門店などで入手しやすい基本の6種から始めるとよいという。

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数回に分けて飲む