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温泉食紀行

鳥取・皆生温泉 松葉ガニの甲羅焼き、みそおいしく 海沿いの湯

2012/11/27 日本経済新聞 プラスワン

 米子鬼太郎空港(境港市)から皆生(かいけ)温泉(米子市)へは車で20分ほど。日本百名山のひとつの大山(だいせん)に向かって海沿いを走る。なんと雄々しい山で、海沿いの道は爽快なのだろう。

皆生温泉は塩化物泉

 皆生温泉は、もともと、海にぷくぷくと湧いてきた湯を漁師が発見、温泉街へと発展した。海沿いの温泉場だからどこを歩いても日本海の波の音が聞こえる。お世話になる皆生菊乃家は、海に面して宿があり、ロビーからも浴場からも海が一望できる。この日、不安定な天候のなかで、ほんの一瞬の晴れ間にきれいな虹がでた。

 夕食は冬の楽しみ、活松葉ガニ(ズワイガニの雄)を1人1杯使ったカニのコースを頂く。刺し身はぷりぷりとした身が口の中で踊り、味は甘くてとろけそう。ゆでたカニは、味噌も身も繊細な味。鍋はカニの香りが豆腐やネギにうつり、その香りを閉じ込めた雑炊は絶品。焼いたものは香ばしく、甘く、旨みがぎゅっと凝縮している。秀逸は甲羅焼き。みそがジュレのようにとろとろぷるぷるに。口に入れるとほどよく塩気が広がり、目をつむると海の景色が見える。

 菊乃家社長の柴野憲史さんは週末にフォークソングライブを開催。この歌を楽しみに来るお客さんがあとをたたない。往年の人気ソングを披露してくれるのだが、これが心にしみる歌だった。

 夕食後、露天風呂へ。日本海の波の音を聞きながら入っていると、顔中に汗がふいていた。これは温まり効果のある塩化物泉による作用。湯からあがり、水分補給をしながら5分休憩。再び、入浴した。芯まで温まり、熟睡できた。

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