38~40度が適温

冬場も安全に入浴するにはどうすればよいのか。湯の温度は同38~40度ぐらいを心がけ、血圧の急変動を抑える。みぞおちまでつかる半身浴で20分ほどかけてゆっくり温まれば、副交感神経が刺激され心身がリラックスできるといわれる。全身浴であれば5~10分程度がおすすめで、長湯は避けたい。額が軽く汗ばむくらいが十分に温まった合図ととらえる。

ぬるめの湯に入ることを生活習慣にする努力も必要だ。東京ガス都市生活研究所の興梠真紀主幹研究員は「若いうちからぬるめの湯につかる習慣を身につけないと、高齢になってから急に習慣を変えるのは大変」と話す。ぬるめの湯に慣れない人は入浴剤を使えば保温効果が高まる。

寒暖の差を縮める工夫も必要だ。入浴前に暖房器具であらかじめ浴室と脱衣場を22度以上に暖める。暖房器具がなければ高い位置からシャワーで熱めの湯を出し、それで浴槽に湯をためれば短時間で浴室の温度が上がる。シャワーを使わずとも、蓋をせずに浴槽に湯をためて湯気を浴室に充満させるのも効果的だ。

急いで湯に飛び込むと血圧が急変動しやすいので、まずは手おけで湯をかけて体を慣らしておく。その際は(1)手足の末端(2)体の中心(3)頭から全身――の順番に湯をかけていく。早坂准教授は「手おけで10杯くらいが目安」と話す。事前に水分も補給するよう心がけよう。

(山本優)

ひとくちガイド
インターネット
◆正しい入浴習慣などを知りたい人は(東京ガス都市生活研究所「風呂文化研究会」)
 http://www.toshiken.com/bath/
◆入浴剤の効果を知りたい人は(日本浴用剤工業会)
 http://www.jbia.org/index.html

[日本経済新聞朝刊2012年11月11日付]

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