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外食のヘルシーメニュー、本当に健康的? 定義は曖昧 エネルギー・塩分に注意

2012/11/6 日本経済新聞 朝刊

定食屋から高級レストラン、ホテルや旅館まで、健康に良い食事であることを強調する「ヘルシーメニュー」が広がっている。しかし定義は曖昧で、誰にとってどのようにヘルシーなのかがわかりにくい。普段から1日あたりのエネルギーや塩分の摂取量を意識し、自身の健康状態などとも照らし合わせながら、メニューの内容を冷静にチェックしたり献立を考えたりするよう心がけたい。

「エネルギーや塩分控えめ、野菜たっぷり、食物繊維たっぷり」――。厚生労働省は健康増進法に基づいて2013年度に始まる「健康日本21(2次)」の計画で、ヘルシーメニューをこう説明している。がん、高血圧症や高脂血症などの生活習慣病、肥満などを防ぐ狙いがある。

1食600キロカロリーが目安

控えめやたっぷりについて一律の数値目標はなく、「自治体ごとに任せている」(がん対策・健康増進課)。全国の自治体から、ヘルシーメニューの提供に取り組んでいると報告があった飲食店は2011年5月現在で1万7284。厚労省は10年間で3万店に増やしたいとしている。

ただ、全国の旅館やレストランを調査したことがある日本女子大学の本間健教授によると、ヘルシーメニューの内容は「有機野菜をたくさん出す」「薬膳がある」「こんにゃく料理を出す」などが目立つ。「これだけでヘルシーと呼べるのか、首をかしげたくなる例も多い」

女子栄養大学栄養クリニックの蒲池桂子教授によると、ヘルシーであると思い込みがちな料理にすしや鍋ものがある。パック詰めのすしなどはすし飯の塩分が濃い場合が多く、さらにしょうゆをつけるので塩分の取りすぎになりがち。鍋は味がついたスープを無意識のうちにかなり飲んでいることが多く、要注意だ。

日本女子大の本間教授はヘルシーメニューを「健康に気遣う誰もが、全部食べて大丈夫な食事」と定義。厚労省の食事摂取基準で示された1日あたりのエネルギー量や塩分の3分の1を1食の目安にすべきだとしている。

正確には男女の別や年齢、体を動かす程度などによって異なるが、エネルギー量は1食あたり600キロカロリー程度、エネルギーに占めるたんぱく質、脂質、炭水化物の比率は15%、25%、60%が理想的だ。塩分は1食あたり同3グラム未満に抑えるよう勧める。スーパーやコンビニで、食品や総菜ごとに示されたエネルギー量や栄養成分が参考になる。

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